この人たちに被害の相談とか行ったらちゃんと聞いてくれるのだろうか。そう思わせるのが、テレビ弁護士だ。
記者は、取材過程や記事が出た後、抗議をくらったり裁判になる事がある。その都度、弁護士に相談や世話になる。程度の差こそあれ、誠実な人がいたり、面白い弁護士の方もいる。
賛否両論あるが、安田浩一弁護士に取材した際、事務所に寝袋があったのを覚えている。
という取材体験を前提として、である。テレビには、バラエティ、報道で必ずと言っていいほど弁護士が出演する。テレビで彼らを観ない日はない。毎日、キャスターをやっている弁護士は、通常業務はどうしているのかと疑問を抱くのは当然だろう。
法の専門家だから、何らかの話題になった時「先生、この法解釈はどうですか?」と聞くときに便利だ。という役割はわかる。
アディーレ法律事務所が業務停止処分になった。代表の石丸幸人弁護士はテレビだけでなく、雑誌にも数多く出演していた。彼に限らず、この手の弁護士にはいつも、眉につばをしている。
寝袋を持って、事務所に泊まり込んでいる弁護士とはずいぶん違うなあと。いや、寝袋を持ちこまなくても良いのだけれど。
大手の企業や政治家、団体の顧問を務めれば収入に困らないのはわかります。某弁護士から「どこか顧問になるような会社ありませんか」と尋ねられた事もある。テレビ弁護士も「あんな大きな団体の顧問なんだ」「あの有名人の弁護人なんだ」という話がたまに入ってくる。なるほど。
たぶん、弁護士ではなく「弁護士資格を持っているタレント」というタレント枠で彼ら、彼女らを見ていればスッキリするのだろう。いや、あまりスッキリはしないか。(中村健一)
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