2018年1月8日(月)、今年も例年の如くAKBグループの成人式が東京・神田明神にて行われた。2009年より毎年恒例となり10回目を迎えたこのお披露目会であるが、今年のメンバーの意気込みには例年以上のものを感じた。その要因となったのは、今年参加したメンバーのグループ内における「ポジション」と、乃木坂46の存在であろう。
本日参加した成人メンバーには、今のAKBグループを盛り上げようとする熱い志を持ったメンバーが集まっていたように思う。
新生チームBキャプテンであり次期総監督の呼び声もある高橋朱里
昨年の総選挙で選抜から漏れたことで反骨心に燃える向井地美音
NMBでは山本彩からセンターを奪った白間美瑠
今年の総選挙でセンターを狙う宮脇咲良
スキャンダルによる人気集めを公の場で批判し、真面目にやっている人が報われるようグループを変えていきたい、と宣言した岡田奈々
この5名が同じ97年組だということに驚くとともに、その他のメンバーが置かれているポジションを考えても、この世代が今のAKBグループに与える影響力は大きい。
そして、そんな彼女たちに危機感を与えたのは紛れもなく乃木坂46であろう。「AKBの公式ライバル」として発足した乃木坂は、今やテレビ、雑誌等で見ない日は無いほど乗りに乗っている。
昨年末には初のレコード大賞を受賞し最高の形で2017年を終えた。もはやAKBが「乃木坂の公式ライバル」状態であり、形勢は確実に逆転している。レコ大の会場には97年組のメンバーも数多く出席しており、渡辺麻友の最後を有終の美で終わらせることが出来ず、相当な悔しい気持ちを覚えたと察する。
ただし、公式ライバルである乃木坂の主要メンバーが22歳から25歳なことを考えれば、この世代が中心となり、今のAKBグループに変化をもたらしていければ、2~3年後にはまたしてもアイドル界の一番はAKBだと言われる日も来るのではないだろうか。
会見で宮脇咲良は「今のAKBではレコード大賞は取れないと自覚させられた。AKBの全盛期をこのメンバーでもう一度つくって、私たちが黄金世代になる」と語ったが、確かにもう一度全盛期をつくるのだとすれば、それはこの97年組が中心となることは間違いない。
ちなみに筆者の個人的に注目の97年組メンバーは、HKT48チームKⅣキャプテンの本村碧唯である。最前線に出て来る機会は少ないが、縁の下の力持ちとしてチームやグループの為に動ける貴重な存在だ。グループが最大限輝くには彼女のようなメンバーは不可欠となる。
写真・文◎藤保真吾
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