女性ファッション誌『小悪魔ageha』で活躍していたモデル武田アンリ(本名:鈴木千里容)が窃盗の疑いで現行犯逮捕された。
武田氏といえば、武田信玄の末裔と自称したが、その後、武田信玄の家臣末裔者たちを中心に作られた武田家旧温会という団体に「甲斐武田正統家出身の方にそのような方はいらっしゃいません」と経歴を否定されたことで話題になったことがある。
報道では「ショッピングモールで万引きをした」などと伝えられていたが、当然これは窃盗である。また、盗んだものが「数十万円相当のカーテンや雑貨」というのだから、かなり派手な窃盗劇を想像させる。さすがにそれだけの大物を狙ったことで目立ったのだろう、その場で店員に取り押さえられ、現行犯逮捕されている。
裏社会では「手癖の悪いのは直らない」とよく言われる。実際に何度も刑務所に出たり入ったりを繰り返すいわゆる懲役太郎の大半はシャブ中と窃盗犯である。
また、窃盗犯は自分が盗みをするからか、周囲に疑いを向ける節もある。以前、わたしは窃盗の逮捕歴のある友人の家に遊びにいったのだが、その友人が財布をなくしたと騒ぎ始めた。わたしは警察に届けを出せばいい、なんなら一緒に外に探しにいこうかと言ったのだが、友人はヘンだなぁ、ヘンだなぁと言いながら部屋をうろついている。わたしもテーブルの上や床などを探したが財布の姿はない。
そのとき、わたしは視界の端でとらえてしまった。友人は壁にかけてあったわたしのジャケットのポケットを生地の上から手で押さえていた。つまり、わたしが盗んでポケットに入れたのではないかと疑っているのである。わたしは悲しくなった。後日、友人から財布は警察に届いていたと連絡があった。
武田氏の話題に戻ろう。
通常、窃盗というものは、その行為に慣れるに従って獲物が大きくなっていく傾向がある。わたしの通っていた中学校で窃盗が流行したことがあったが、最初はお菓子やCDのような小さな品物を狙っているものの、その後、ブランド物のTシャツ、バスケットシューズ、革ジャン、CDコンポなどに標的が移っていった。
獲物が巨大化するに伴い手口も大胆になり、空のリュックサックを背負っていき、そこにバスケットシューズを箱ごと詰めて帰ってきたり、革ジャンを自分の服のように羽織って外に出たり、CDコンポなどは親族の作業着を借りてきてそれに着替えて店舗の関係者のような顔をして運び出すようなことが行なわれていた。
窃盗に励んでいる連中に話を聞くと、どうやら品物自体に対する欲求よりも、そのスリルを味わうためにやっているようだった。結局、その悪疾のような犯罪行為は補導者が続出するまで沈静化することはなかった。
今回、武田氏が盗んだものは数十万円相当のカーテンや雑貨というから、品物の規模としてはかなりのものだ。初めての窃盗で目を付けるものとは考えにくい。警察は余罪がないか、しっかりと取り調べてほしい。なにしろ手癖の悪さは相当直りにくい。仮に余罪があったとすれば、この機にキツいお灸を据えなければ同じことを繰り返す恐れがある。きちんと対処したほうが本人のためにもなるだろう。
また、今回の報道で見過ごせなかったのは、23歳と自称していた年齢が28歳と明かされたことだ。事件報道は時として残酷であり、武田氏は嘘つきは泥棒の始まりということわざを実証してみせたような結果となった。
Written by 草下シンヤ
【前回記事】
マルハニチロ農薬混入・阿部利樹容疑者のコスプレ写真と実物が落差あるワケ by草下シンヤ
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