プチ鹿島の「余計な下世話」

「あまちゃん・東京編」でいちばん気になる寿司屋の謎!? プチ鹿島の世相コラム:余計な下世話!連載4回目

2013年08月13日 あまちゃん プチ鹿島

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 日刊ナックルズでも「あまちゃん」が大注目されている。

「【放送禁止】当時の資料画像で検証「NHKあまちゃん・東京編」元ネタの封印された3本のアイドル映画」の記事などが話題だ。

 私も「あまちゃん・東京編」で気になっていることがある。あの寿司屋のことだ。

 何だそんなことか、と言わないでほしい。「回らない寿司屋」はドキドキする。連れていってもらったことはあるが、ひとりでふらっと気軽に入ったことはない。そんな自分にとっては大問題なのだ。

 アキ(能年玲奈)が通うあの「無頼鮨」はどれぐらいのお店なのだろう。気になる。もとはと言えば大女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の行きつけの店。そんなに安いわけはない。

 というわけで、寿司職人だったMさん(現在はバー経営)に聞いてみた。

「上野であの立地なら最低でもひとり5000円はするでしょう」

 ズバリ。さらに見解は続く。プロは見てるところがちがうのだ。

「ウニを見ればわかるんです。プロからするとウニは仕事のしようがないんです。加工しようがないから。だからウニを見ればその店がわかる。『あまちゃん』のあの店は良いネタ(ウニ)を使っています。 」

「無頼鮨」は優良店だった。

 そして気になるお値段だが、先週の放送でアキとGMTメンバーと水口(松田龍平)が「無頼鮨」に集っていたシーンで金額が具体的に出ていた。

 事務所を辞めてフトコロが寂しい元マネージャーの水口に気を使ってGMTメンバーが「水口さんは2000円でいい。私たちはひとり5000円」と言っていたのだ。

 彼女らはお酒を飲んでいないので、ここに飲み代がプラスされれば本来は客単価7000~8000円くらいか。

 そんな目安がついたところで私は「気軽に寿司屋に入る作戦」を実行した。



 新宿でライブの打ち上げが終わったがまだ軽く飲みたい夜があった。目の前の寿司屋に入ってみた。

 カウンターに座ってまず瓶ビール。そのうち「何かおつくりしましょうか」と言われたので任せた。寿司も5貫ほど握ってもらった。そのあとウーロンハイで締める。滞在時間30分ほど。これぞ大人のさらっとした飲み方ではないか。

 お会計は「6930円」だった。じぇ、じぇ、じぇ!

 アキたちが「無頼鮨」でガッツリ大皿で食べてた客単価より高いではないか!

 再び前述のMさんに聞いてみた。

「あ、それはお造りが高いんですよ。3000円くらいじゃないかな?軽く飲みに来た感じの客も単価上げたいですからね」

 戦犯はあのお造りだった。

 Mさんのアドバイスが始まる。

「オレは寿司屋に行ったら握りの『特上』を最初から頼みます。値段が出てますからね。しかも『特上』は実はコストパフォーマンスがいいんですよ。その店の最高を問われるわけだから下手なモノは出せない。店側は少々無理するんです。だから『並』とか『上』より、『特上』を頼んだほうがお得なんです」

でもお造りも美味かったんだけどなぁ。

「お造りを頼むなら値段を聞いてみるんです。別に恥じゃない。で、じゃぁこれぐらいの予算でつくってください、と言えば対応してくれますよ」

なるほど。「計算方法」も教えてくれた。

「お造りのなかにマグロありました?あ、3切れぐらいですか。例えばマグロ一貫が300~400円だとして『×3』と考えてください。それでもう1000円前後いきますよね。それがお造りの考え方なんです。だから握りのセットを最初から頼んだほうがお得なんですよ。」

 よーし、次は特上だ!



 以上、行き慣れてる人にとってはどうでもいい、今週の余計な下世話でした。

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Written by プチ鹿島 Photo by NHK連続テレビ小説 あまちゃん 能年玲奈 featuring 天野アキ 完全保存版

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