今日はbayfmで「音楽面で振り返る甲斐智陽×土屋アンナ騒動」という企画にチャレンジしてみました。人道的に見れば土屋アンナが正しいとか、法律的に見れば甲斐さんが正しいとか、いろんな見方があるんだろうけど、原作者の濱田朝美さんも含めてみんなCDを出している歌手なんだから、同じ土俵で勝負すればどうなるのか? そんなことを考えながら甲斐さんのCDを買ってみたら、どう見ても浜田省吾なビジュアルをした1999年の甲斐さんが歌う、甲斐さん自らがスポンサーになっていたらしい、テレビ東京『Live on TV』のエンディングテーマ『人間は...』(作詞・作曲/甲斐智陽)の歌詞が、いまの騒動にピッタリだったわけですよ。まあ、ザックリ言えばジョン・レノンに影響された甲斐さんが歌う和製『イマジン』で、「いったいどれだけの人が犠牲になれば平和で穏やかな日々が訪れるのだろう。人間は犯した罪をつぐなうのだろう」「あとどれ位、私欲を満足させれば人は人の為に愛を注ぐのだろう」「小さな力でも合わせればいつか大きな起伏に変わる。今立ち上がって守ろう、かけがえのない、この地球の生命を」って感じの歌詞なんですけど、いまでもそう思っているんだったら金銭も要求せず平和に解決すればいいのに!
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Written by 吉田豪
Photo by イマジン/ジョン・レノン
> 連載 > 音楽面で振り返る甲斐智陽×土屋アンナ~吉田豪の 「だいたい日刊で140字前後でニュース斬り」第23回