『週刊ポスト』掲載、『佐野眞一特別寄稿 猪瀬直樹君への手紙』が面白かった。以前、盗用問題でヘコんでそうだった唐沢俊一先生を取材したら、「あれは単なる引用ミス」と断言しつつ、自分を批判する人間をハエ呼ばわりするぐらいに元気だったんですけど、佐野眞一先生はガチ凹み中。盗用問題も素直に認めて、「自らを責め苛む気持ちで精神がへとへとになった。仕事はとても手に着かず、体調を崩して二度も入院する羽目になった。夜もよく眠れず、睡眠薬に頼ることもあった」「いわば生ける屍も同様だった。休筆に追い込まれた期間に私の精神状態を正直に述べれば、将来の不安で頭がいっぱいになり、何一つ考えがまとまらなかった。誰からも電話は入らず、たった一人ぼっちで宇宙に投げ出されたように孤独感は日々募っていった」「一日に何回か自殺する自分の姿が頭をよぎった」と言ってたから、ちょっと心配になりました。それを踏まえて考えると、盗用問題の頃から唐沢俊一先生が芝居に熱中していった気持ちもなんとなくわかるというか。とりあえず、そっちの世界には電話をしてくれる仲間もいるだろうし、運動になってよく眠れたりもするだろうしなあ......。
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Written by 吉田豪
Photo by あんぽん 孫正義伝
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