「見事にひつくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」発言で森喜朗元首相が大バッシングされたり、「いや、あの人はマスゴミに嫌われているから悪意を込めてネジ曲げた引用をされただけだ! 全文を読め!」とマスコミが大バッシングされたりの騒動が勃発。ボクは「全文を読んだら、あの人なりに気を使おうとはしてるけど、やっぱり致命的にデリカシーがないことがわかるとボクは思いました」とTwitterで書いたわけですが、なぜボクが森元首相を取材して「面倒見はいいんだけど、口が悪くてデリカシー皆無な親戚のおじさんっぽい」と思ったのか、ちょっと書いてみます。いや、ホント悪い人じゃないんですよ。2012年11月、国会解散の前日、つまり森元首相が国会議員として受ける最後のインタビューをなぜかボクがやることになったんですけど、自分の悪口ばかり書いてる雑誌でも「大好きなラグビーの話をさせてくれるなら!」と取材を受けるし、スイッチが入れば最後の本会議も無視してインタビューを続けてくれるし(「本会議が始まります」というメモを差し入れた女性秘書を「邪魔するな!」と一喝してメモを丸めて捨てる!)、2時間以上話した後、最後にボクがまだ独身だと聞けば現場にいた女性スタッフを指さして「そんなんじゃ駄目だよ! あれでどうだ」と一言。デリカシーなさすぎ! ただ、その後も「ぜひ結婚式のときは呼んでくださいよ。悪口言ってやるから(笑)」と言ってくれたりで、サービス精神はすごいあるし、落語好きだから喋りも上手くて、人間味もあって、ただ致命的にデリカシーがないだけなんだと痛感させられた次第です。こういう親戚いる!
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三鷹ストーカー殺人の被告が犯行直前に聴いた曲...『ほぼ日刊 吉田豪』連載121
Written by 吉田豪
Photo by 日本政治のウラのウラ 証言・政界50年
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