工藤明男こと柴田大輔氏の著書『聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション』(宝島社)を発売直後に読んだんですけど、個人的にすごい衝撃を受けたエピソードがあったのでちょっと紹介してみたい。
なんと「元関東連合最高幹部で、ITや芸能の分野で活動語、複数の企業の筆頭株主として投資と企業コンサルティングを主な仕事をしてきた」(プロフィールより)柴田大輔氏の本に、意外すぎる人名&団体名がいきなり登場するわけですよ!
「この頃、お世話になっていた社長さんからF会長という人物を紹介された。F会長は『北海道のフィクサー』と言われる人で、長州力のプロレス団体『WJプロレス』を立ち上げたことでも一時期、話題になっていた。実はこの時、WJプロレスのリングスポンサーのメインは僕の会社が引き受けている。プロレスにはまったく興味がなかったが、大切な社長さんからの紹介だったことと、携帯コンテンツの宣伝に繋がると思って話に乗った。旗揚げ戦のリング上に、漫画『殺し屋1』に出てくる『垣原』というキャラクターを前面に出して携帯コンテンツの宣伝をした」
つまり、このF会長とはWJの福田政二社長のこと! 「WJプロレスは、途中で潰れてしまった。佐々木健介選手など、有名どころの選手も集まったのだが、途中からギャラが未払いになり、集客力のある選手も離れてしまったのだ」というのはプロレスファンなら説明の必要もないと思うんですが、あのWJと関東連合人脈に接点があったというのは、ごく一部の物好きなプロレスファンを震撼させるマグマでボルケーノな情報ですよ!
そして、こんな展開になっていくわけです。
「キツかったのはパー券のように回ってくる大量のチケットだった。自分も少年時代にパー券をさばかせたことがあったが、まさか成人になって、自分がやらされるとは思わなかった。実際、WJプロレスのチケットは、僕がほぼさばいていたような状態だったため、僕は連日、F会長から赤坂の韓国クラブで接待を受けた」
福田社長&WJといえば、選手引き抜きに億単位の金を使った上、「事務所の家賃が管理費込みで120万円」「スポンサーへ挨拶に行くのに毎回、千疋屋のメロン持参」「屋形船貸し切りの忘年会で500万円」などの散財っぷりで知られるんですが、そこに「元関東連合最高幹部に連日、赤坂の韓国クラブで接待」というエピソードも追加。これでわかるのは、元関東連合最高幹部ですら「キツイ」とボヤきたくなるぐらい、WJのチケットをさばくのは大変だったということでした。WJ最強。
Written by 吉田豪
Photo by 聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション
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