【自殺願望者推薦図書】女性をラブホテルへ連れ込んで営業する占い師の驚くべき『運気アップ術』とは【女性器占い】

2017年12月04日 

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世には実に様々な職業があります。明石家さんまがIMARUに「生きてるだけで丸儲け」を由来に名づけたように、生きているだけで金になります。わたしのような職業は特にその筆頭でしょう。学がなくても面が悪くても家柄が悪くても、身ひとつでラクラク金がもらえてしまいます。PCさえ打てれば。


自宅か最寄り駅かで待ち合わせ......


数年前、わたしは本当に"身ひとつ"でオイシイ思いをする男性に出会いました。
あれはわたしが、手痛い失恋をした頃のこと。ネットで「復縁 方法」とか、「元カレ 脈あり」とか、そういうことばかり検索していたときです。
偶然、とある占い師のサイトにたどり着きました。陰陽五行という、生年月日を元にした占いを中心に行っているほか、独自の運気アップ術も行っているようです。なんでも、手相のほかに体の相を見ることで運気を診断し、恋愛運などを上げてくれるとのこと。

背中で仕事運を、足裏で健康運を、頭で全体運を見ることができると書いてある中に、しれっと、

<胸で恋愛運を、女性器で結婚運を、見ます>

と書かれています。本当にしれっと、あたかもなんてことない感じで。

占い方法ですが、占い師を自宅に呼び寄せるか、最寄り駅で待ち合わせて宿泊施設に行き占うか、どちらか。料金は9,800円(宿泊施設の場合はホ別)。「え、それ、デリヘルでは?」と思えぬほど切羽詰まっていたわたしは、すぐに占い師に予約を入れ、1週間後に会うことになりました。


ぶるぶると揺すってみたり、つまんでみたり......


待ち合わせ駅前に現れたのは、X JAPANのYOSHIKIから胡散臭さは残しつつ毒っ気を抜き、肥やし臭さを少々プラスしたような、50代の男性。

「わたしが占い師のKEIです。さ、行きましょうか」

うやうやしく案内された先は、まさしく普通のラブホテル。 部屋を選ぶ姿はこれから性交する2人しか見えませんが、いえいえ占いをしてもらうだけなのです。

部屋に入るとまず、陰陽五行による占いが行われました。

「どれどれ......うーん、あなたは、Oという学校のTという人物と深い関わりを持っていますね?」

え、それって、すでに伝えてあったわたしの名前をググれば出てくる、大学名とゼミの教授の名前ですけど? などと思えぬほど切羽詰まっていた私は、「は、はい......な、なぜわかるのですか......?」と、KEI氏の術中に引きこまれてゆきます。

「あー、いまは運気が良くないですね。じゃあ、運気アップを始めましょうか」

ひと通り陰陽五行を終えると、KEI氏はシャワー室へ。数分後、体から湯気を立ち上らせ、白いガウン姿で再登場しました。
「さ、ベッドに寝てください」
わたしも白いガウンに着替え、うつ伏せに寝ます。ガウンを下げ、背中を指圧のように押します。

「うん、うん、なるほど。OKOK。仕事運は良さそうですね」

これだけ言うと、そのまま足裏を同じように押し、「うんOK」と一言。となると頭部ももちろん、同様に「ハイOK」。

「では、仰向けに寝てください」

残りは恋愛運と、結婚運。わたしが一番知りたいし、運気をアップさせたいところですから、少し恥じらいつつも、素直に仰向けになりました。これまでのスピード感から一転、KEI氏はゆっくりと、ゆっくりと、ガウンをはぎます。わたしの乳房が露になると、やはりゆっくりと、こう言いました。
「では、恋愛運を見ますね? いいですね?」
こくり、と小さく頷くと、KEI氏は優しく、しかし時に強く、緩急をつけて愛撫......じゃなかった、恋愛運を見ます。寄せては離してみたり、ぶるぶると揺すってみたり、つまんでみたり、様々な角度から愛撫......じゃなかった恋愛運を見ます。

「うーん、これは相当、悪いですね。では、結婚運も見ますよ? いいですね?」

心なしか鼻息荒いKEI氏は、わたしの返答を待たずに太い指を女性器へ這わせます。外皮を揉み、粘膜を触り、手マ......じゃなかった結婚運を見ます。そして、「ハァ〜〜......」と大きくため息をつくと、言いました。

「これはひどい。僕の"気"を吸い取ってもらうしか、方法はない」

いやコレ、本当に言ったんですよ、信じてほしいです。「"気"を吸い取って」と、本当に、言ったんですよ。このおっさんは。


で、最終的にラブホの部屋で......


「気というものは、人間の穴から出入りするものです。あなたの気の穴すなわち口で、僕の体の中でもっとも気を放出している場所を探り当て、吸引してください」

「えっ......、み、耳から出ているような気がします」

「まさか(笑)」

「は、鼻......? いや、へそかな......?」

「ふうー、本当にそう思うんですか? さあ、探して、強いエネルギーを感じるはずですよ」

わたしに残されたKEI氏の穴は、もうふたつしかありません。そう、すなわち、フェ......。

「ごめんなさい。わかりません」

切羽詰まったわたしでも、さすがに理性でストップがかかるこの展開に、KEI氏も負けません。

「じゃあいいですよ。吸い取らなくていいですから。ココね、ココから僕の気が出ているから。もう手でいいですから、吸い取ってください」

ちょ、エネルギーは穴から吸い取る設定どこいった? あんなに大事にしていたであろう設定はあっさりとなくなり、代わりにわたしは手コ......じゃなったKEI氏の"御神木"を持ち上下にしごくことで、恋愛運をアップさせることになったのです。

「さらに復縁などの大技になると、僕の気の穴と、あなたのもうひとつの気の穴をこすりつけるというものがありますが、どうしますか? あ、挿れません、こすりつけるだけです。風営法的に、アレなんでね(笑)」

もういろいろはっきり言ってんじゃねえか! どうしますかじゃねえよ! もちろんお断りだよ!


ーーこうしたビジネスを、KEIは多くて「週1でヤッている」そう。
「こするだけなのに挿れてくるお客様もいて、困ったもんだ」
そう言い、顔をほころばせるKEI氏の多幸感溢れる表情が、今も忘れられません。彼こそまさしく、生きてるだけで、丸儲け。


取材・文◎春山有子

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