テレフォンピックアップ。簡単に電話の内容を録音できます。
ヤバい電話は録音しておくのが基本です。
「お前か。Aの記事を書かせているのは!」
夜中にいきなり、携帯で冒頭のように怒鳴られました。それ以前にも留守番電話に何だか文句を言っているので、当然録音として残していました。結構、脅迫に近い言葉を言っており、僕はそれを聞きながらも、「この人大丈夫かなあ」と思っていました。が、しょうがないと思いながらも、内心は穏やかではなかったです。
夜中にかかってきた電話は、ほぼ取りません。たまたま携帯をイジっていたのですが、つい「着信」を押してしまいました。
ここでテレフォンピックアップの出番です。電話音声を録音できる機器です。最近では録音できるアプリがあるので、それもおススメです。僕はカバンにいつもテレフォンピックアップを入れています。テレフォンピックアップは、大手電機店に売っているので店員さんに聞けばよいでしょう。一見、イヤフォンにしか見えません。
かけてきた彼の言う事がふるっていました。当時、僕は某週刊誌に在籍していたのですが、Aというタレントのバッシング記事を掲載していました。僕が担当だったのでその電話の主は、これは推測ですが「俺がその記事を抑えてやる」ぐらいの勢いでかけてきたのではないでしょうか。
「だったらどうします?」
と僕は聞き返します。すると
「お前んちに今から●●組、行かせるぞ!」
という怒鳴り声。
暴力団排除条例......いや脅迫未遂で逮捕される言葉です。
ここで切っておきましょう。録音されているはずですから。
売り言葉に買い言葉で、僕はつい言い返しました。言い返したというより、ぶっちゃけキレ気味で怒鳴り返しました。一応、カマしておこうと思った次第です。
「誰も●●組なんか呼んでないから。来なくていいよ。つうか、てめえが俺の家まで来い。というより、俺が今からてめえんとこまで行くから待ってろ」
この手の電話は、しょっちゅうとまでは行きませんが、かかってきました。このように裏社会を騙る者、右翼を騙る者、半グレを騙る者。さまざまです。その中の一つの電話でした。
言える事は団体の名前を出さずに「一人で行動する人間」に僕個人では、最も恐さを覚えたという事です。覚悟の問題だからです。腹をくくった人は、どんな人間でも恐いものです。一般の人でも。(文・久田将義 連載「偉そうにしないで下さい。」)
【関連記事】
●元KARA ク・ハラの暴力事件から見る「男が言い出せない女性によるDV」は日本の芸能界でも...
●「少年法とは何か」を考えさせられた『綾瀬女子高生コンクリート殺人事件』の犯人を追跡
●水谷建設事件記事 名古屋から抗議の使徒が「ウチの社長の人脈をなめないで下さいね」