震災後の渋谷アンダーグラウンドを描いた問題映画『HO~欲望の爪痕』原案D.Oインタビュー【後編】

2014年01月03日 東京 渋谷

  • LINEで送る
  • ブックマークする
  • シェアする

ho.jpg

 前回記事(震災後の渋谷アンダーグラウンドを描いた問題映画『HO~欲望の爪痕』原案D.Oインタビュー【前編】)に引き続き、今回も「HO~欲望の爪痕」の原案D.OとPITGObそして映画の企画者YOCCHIへの聞き取り取材の模様をお届けします。

 

※聞き手:荒井禎雄・草下シンヤ・松本和彦(NDOレギュラー陣)

 ◇

ーーところで、D.Oさんは草下君と同い年だそうですが、もしかしてとても近い場所で過ごしてきたのではありませんか?

「実はさっき草下さんとお話したんですが、共通の知り合いや友人があちこちにいるんですよ。ボク自身も前々から草下さんの本を読んでお名前を知ってましたし!」(D.O)

ーー実はボクもD.Oや練マザファッカーの話はごく身近な何人からか聞いていて、近く会わないといけない人リストの上の方に入ってたんですよ。機会を作るから一緒に飲もうよとまで誘われてて。 それがまさかこのニコ生で実現するとは(草下)

「サンキューメーン!」(D.O)

ーーD.Oが草下シンヤを知っていたという衝撃的な事実が判明したところで、調子に乗って例のオクスリ事件の話なんかを聞いてしまってもよろしいですか?

「いいぜメーン。 今さらオレの血を取ってもTHCは出て来ねえ。出て来るのはDHCだけっつう話。カモンメーン! 何でも来いって話」(D.O)

ーー逮捕された時って結局何日で出て来たの?(草下)

「ボクなんかションベンもいいところで、本当に留置されただけで30日でした。 PITGObが20日で。 鈴川(若麒麟)含めて4人持って行かれて2人処分保留です」(D.O)

「あの時はボクは証拠不十分で処分保留になり、今でも保留されてます。 それ以外にも保留が何件もあります(笑)」(PITGOb)

ーーついでに踏み込まれた時の話も聞きたいですね!

「D.Oは居なかったんですけど、ボクはスタジオで寝てたんですね。 2DKで2部屋あって、片方にボクが寝てて、もう片方に若麒麟がいたんです。そこに知らないオッサンが入って来て、動くんじゃないと言われたんです。その日、D.Oにインタビューがあると聞いていたんで、ちょうどウトウトしてた事もあり、そのオッサンが出した手帳を見てドッキリか、インタビュアーがふざけてるかだと思ったんですよ。内心そんな玩具じゃ騙されねえよと思いながらも、インタビューしに来たんだと思い込んじゃって。そうしたら隣の部屋で鈴川の声がして、そっちが大騒ぎになってるんですよ。おい待て! なにやってんだ! バタバタバタって始まっちゃって。それ聞いてこりゃヤバイと察したんですが、その時ボクの目の前に運悪くアレがあったんですよ」(PITGOb)

ーーあ~あの、見付かっちゃったら一発アウトなアレですね。

「はい。 ヤバイヤバイと思いながら、アクビをするフリをしながらそれを握ってキッチンまで行きまして。寝ぼけながら顔を洗うフリをして、刑事の死角でそれをキレイに流しまして。でも若麒麟の方はお前何やってんだと大騒動になってましたね」

ーーファインプレーだよ! でもさ、そういう時って初犯なら執行猶予だけで済むけど、社会的なダメージが大きすぎるのが問題だよね。(草下)

「ホントそうっすね。自分は相当色々な事をひっくり返してしまったので、そこは謝らないといけないですね」(D.O)

ーー想像以上にあっけらかんと話して頂けたので恐縮してしまいます。ちょっと気分を変えて映画の撮影で起きた事件や失敗談なんかはありますか?

「え~まずですね、これはごく最近の話なんですが、助監のカマタ君が逃げました」(D.O)

ーーえええ! 助監が撮影中に飛んだの?

「いえ、撮影中ではなく本当に数日前です。公開日を待つだけという今になって、カマタ君が電話にも出なくなりまして。あれだけ皆で一緒に頑張ろうと誓い合ったのに!」(D.O)

ーーすべて終わった後に飛ぶって珍しいですね。昼飯行ったまま帰って来ないとかならAVでもよくあるけど。

「あるある(笑)。もうホント残念っすよ。カマタ君、最後まで頑張ろうって言ったじゃん! これを見てたら連絡して来てよ。悲しいよ。確かにボクらも撮影中に穴掘ってカマタ君を埋めたり悪ふざけしましたよ。それで横山さんにメッチャ怒られました。いい加減にしてって」(D.O)

ーーカマタ君が飛ぶような事やってんじゃん! 理由あるじゃん!

「でも失敗というと前田耕陽さんについても酷い事しちゃったよね。スタッフの手が足りなくて、キャストさんの入りとかもボクらが手伝ってたんですが、前田さんが入られた際に、段取りが悪くてクランチ勢が何十人もいる大部屋にポ~ンと入れちゃったんですよ。当然前田さんが会話するような相手もおらずポツンと」(PITGOb)

ーーなんだよそれ! まるで汁男優の控室に加藤鷹入れちゃったような話じゃんかよ!(松本)

「ホントそうなんすよ。しかも、前田さんは極道役なんで、全身に刺青を描かないといけなかったんですね? それでクランチ勢に囲まれた中で、いきなり裸になって下さいってお願いしちゃって(笑)」(PITGOb)

ーーそれ、汁男優30人の中に紛れ込んだ加藤鷹にいきなりチ○コ出せって言ってるようなもんだぞ?(松本)

「他にも何十時間も寝ずに待ってて貰ったりとか、その辺の段取りは本当に酷かったっすね。本当に申し訳ない事をしました」(PITGOb)

「後になってから、あの時はせめて仕切りでも作ればよかったね~とか言っちゃってね(笑)」(D.O)

ーーそういえばD.Oがさっきリアルな映画って言ってたじゃん? でもさ、こういうアウトロー物って、絶対にどっかしら 「お前そりゃねえだろ」って描写がないかい? 例えば暴走族が出て来たらノーマルのバイクでローリングしてたりさ。(松本)

「すっごいダセェバイクとか出て来ますね(笑)」(D.O)

ーー後はシ○ブが出て来たらポンプが浣腸みたいにデカイとかさ。 お前それ象にでも打つのかよ! 死んじゃうよって。(松本)

ーーあるある、そんなデカイので打つって単価いくらだこのヤロウって。(草下)

「はいはいはい、ありますね。HOに関しては、震災以降の日本で何があったのか、何が本当で何がウソなのか、そういった部分をボクらなりにリアルを追求して描かせて貰ってます」(D.O)

ーーD.O原案って事は、その辺のリアリティにも期待できるって事だよな? オレらが見てもニヤリと出来るちゅう訳だね?(松本)

「兄さん達にちょっとでも笑って頂けるように頑張らさせて頂きました。それに映画の内容以外でも、1月11日から17日まで毎日毎日楽しいイベントを企画しておりまして、普通の劇場公開とは違ったボクらならではの形で楽しんで頂こうと思ってます。」(D.O)

ーーイベントというと劇場の外で麻取が待ってたりとか?

「そうそう、麻取と公安と。皆さんも写真を撮られるくらいは覚悟して欲しいかもしれません(笑)」(D.O)

ーー映画館の外で大捕り物になって 「これは映画ではありません!」 とかね(草下)

「劇場に来たら凄い場面が見れるかもしれない!」(PITGOb)

ーー公安はとりあえず写真撮るから、後になって 「お前HO見に行っただろ?」 って聞かれるかも。(草下)

「いや! 普通の健全な劇場ですので、安心してお楽しみ頂けます(笑)」(D.O)

ーーいまさらこう言うのもなんですが、最後に一言お願いできますでしょうか?

「ええと、この映画は渋谷の円山町だとか、ストリートだとかが舞台になっておりまして、HOというのは売春婦を指すスラングです。主演の横山美雪さんと桃宮ももさんが売春婦役なんですが、彼女達が色々な困難に立ち向かいつつ、バイオレンスあり、ラブもあり、ストリートとドラッグの話もあり。ボクらの視点で見た日本のリアルが詰まってます。1月11日(土)から公開で、それ以降は全国展開も組ませて頂きますので、ぜひよろしくお願いします!」(D.O)

ーー本当にアウトロー世界で生きている人間だからこその描写に期待しております。本日は脱線ばかりで申し訳ありませんでした。映画はNDOレギュラー陣全員で見に行かせて頂きますので。

「サンキューメーン!2014年この映画だけは見とけって話!」(D.O)

 D.OとPITGObの話が予想以上に面白すぎたため、映画の内容よりも余計な話で盛り上がってしまいました。 映画は日刊ナックルズ読者なら 「じゃあ試してやろうか?」 と思える内容に仕上がっていると思われますので、1月11日~17日は、ぜひオーディトリウム渋谷まで足をお運びください。 ちなみに荒井・草下・松本の3名は11日に見に行く予定です。

『HO~欲望の爪痕』

1月11日(土)~17日(金)オーディトリウム渋谷で1週間限定レイトショー(21:10より上映)。それを皮切りに全国主要都市を中心に上映予定。 

企画:YOCCHI

原案:D.O

監督:柴田愛之助 

脚本:久保田浩康

音楽:JASHWON、柴田新之助

プロデューサー:D.O、吉村正人、柴田愛之助

制作・配給:株式会社ギルド

公式サイト:http://ho.glow-united.com/

公式Twitter:@ho_movie2013

キャスト:横山美雪、虎牙光揮、桃宮もも

友情出演:杉原勇武、川連廣明、D.O PITGOb、渡洋史、レイパー佐藤、木更津与兵衛、鈴川真一、紅井ユキヒデ、小沢アリス

特別出演:中原翔子、島津健太郎、黒田勇樹、前田耕陽

<ストーリー>

 2011年3月11日、東日本大震災が日本を襲った。 その後の東京、渋谷。アンナ(横山美雪)は渋谷の街角に立ち、客を取る"売春婦"。 ある日、アンナは警察に捕まりそうな所、偶然居合わせたもう一人の"売春婦"ミク(桃宮もも)に助けられる。 人なつこいミクはアンナに生きて行く為に体を売らずに金を手に入れる"クールな仕事"を教える。 次第に友情を深めて行く2人だったが"クールな仕事"を地回りのヤクザである神崎(前田耕陽)に知られ、神崎組の魔の手が伸びる。 追われる身となった2人にマル暴の川村(虎牙光揮)が助けに来るが......。

Written by 荒井禎雄

Photo by 『HO~欲望の爪痕』公式サイト

NDO(日本のダメなオトナたち)

様々なジャンルの、何かしらの専門知識を持つ様々な業界の人間(オトナ)「ダメそうなオトナたち」による、マジメなんだかいい加減なんだか解らない情報バラエティチャンネル。毎週日曜の昼間に、(勝手に)公開編集会議を放送しています。記事に対するご意見ご要望などありましたら、ぜひご参加ください。

  • LINEで送る
  • ブックマークする
  • シェアする
TABLO トップ > 特集 > 震災後の渋谷アンダーグラウンドを描いた問題映画『HO~欲望の爪痕』原案D.Oインタビュー【後編】
ページトップへ
スマートフォン用ページを表示する