外を歩いているだけでも汗ばむような高い気温の日が続き、匂いが気になる季節がやってきました。
ご存知の通り、匂いは人間関係や恋愛にも大きな影響を与えるもの。臭いや汗を気にして、デオドラント対策を始めた方も多いのではないでしょうか?
先日発表されたある調査によって、「匂い」という感覚の捉え方に、男女で大きな差があるという興味深い事実が判明しました。実は、デオドラント対策なんてする必要ないのかも......? そんな調査結果の内容をご紹介します。
湘南美容外科クリニックが男女計400人を対象に行った「恋人にするなら臭い美人? いい匂いのブス?」という究極の質問に対し、62.5%もの男性が「臭い美人」の方がいいと回答。男性は恋人を選ぶ際に、匂いより外見を重視しているようです。
それに対して63%の女性、つまり200人中126人が「臭いイケメン」よりも「ブサイクでもいい匂い」の男性の方がいいと回答。女性は見た目よりも匂いを重視する傾向にあるようです。
好きな人と会うときにいい匂いの香水やボディコロンを身につけたり、昔好きだった人の匂いをいつまでも覚えていたり......匂いにこだわる女性にとっては悲しい調査結果となりました。
一体なぜこのような結果になったのでしょうか。その理由は、はるか昔に備わった人間の本能にありました。
女性は男性よりも匂いに敏感です。それは、女性は丈夫な子孫を残すために、最適な遺伝子を持った男性を嗅ぎ分けることができるからです。
より強い免疫力を持つ子孫を残すために、女性には自分の持つ免疫システムとかけ離れた異性を匂いで判別できる能力が備わっています。
そのため、パートナーを選ぶ際には、本能的に外見よりも匂いを重視してしまうのです。
男性は恋愛をする時、視覚に関わる脳の「新皮質」と呼ばれる部位が活発になります。これは、強くて優秀な子孫を残せる能力のある女性を見極めるためです。
男性が胸の大きな女性を好むのも、生まれた乳児の生存確率を上げるため。若い女性を好むのも、健康で生殖能力の高いパートナーを選んで子孫を沢山残すためなのです。
このように自分の子孫を確実に残せるパートナーを探し出す手段として、外見でパートナーを選択する能力が男性の本能となったのです。
理性が備わった現代人でも、やはり本能には逆らえません。良い匂いを身にまとう前に、まずは健康的な外見を作り上げることがモテへの近道なのかもしれません。
とはいえ、臭くても許されるのは美人だけ! 臭い対策もしっかりして、今年の夏の出会いに備えましょう。
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Written by カシミヤ・ユタ/Gow! Magazine
Photo by Robert Bejil Photography