新井浩文容疑者が利用した「出張マッサージ店」は風俗店なのか？　「出張マッサージ店の女性」の正体とは

新聞報道から読み取れる新井容疑者の客としての態度

　俳優の新井浩文容疑者が東京都内の自宅で30代の女性に性的な暴行をしたとして警視庁に逮捕された事件。被害に遭われたのは「出張マッサージ店の女性」とされているが、SNSなどを見ると世間的には派遣型風俗店、いわゆる「デリバリーヘルス」を連想されている方も多いようだ。

　出張マッサージ店はその名の通り自宅や宿泊先のホテルなどに施術者が派遣され、あん摩マッサージ、アロマオイルマッサージ、リフレクソロジー、整体などの各種施術を行うが、性的なサービスは一切行わない。

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　きちんと派遣型風俗店（デリバリーヘルス）としての届出を出し、通常マッサージの他に性的サービスを行う風俗系エステ・回春マッサージ店もあるが、"カリスマ風俗客"として風俗系エステはもちろん、性的サービスの無い派遣マッサージ店も頻繁に利用しているヒクソン☆高田氏によると、

「いわゆる『ヌキなし店』の場合は、性的サービス禁止に合意する書面へのサインを求められる事が多いです。新井容疑者も同意し署名しているとされている事から、今回の事件の被害に遭ったお店は風俗店ではないと思われます」

　とのこと。
　ただ、こうした派遣型マッサージ店は、

・出張・旅行先で「旅の恥は搔き捨て」とばかりに
・酒に酔って気が大きくなった
・「エステティシャンがエッチなサービスをしてくれた」的なシチュエーションもののAVに影響されて
・本来禁止されているサービスをしてもらう事に特別感、興奮を覚える

　等々、男のスケベ心から本来禁止されているサービスを要求・強要される事も多くトラブルも多い。

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　前出の高田氏によると、

「性的サービスは無いものの、しっかり講習を受けた容姿端麗な女性ばかりが在籍しているVIP男性客向け高級派遣マッサージ店」
「警察の内偵対策として初回は性的サービスの無い真面目な施術を行うが、二回目からは性的サービスがある店」
「表向きは性的サービス無しの派遣リフレクソロジーをうたっているものの、実際は『裏オプ』(裏オプション）と呼ばれる性的サービスを個人同士（女性と客）の交渉次第で行っている店」

　などもあり、一般の方にとってはいったいどこが真面目なマッサージ店なのか、違法マッサージ店なのか、はたまた風俗店なのか正直なところ見分けがつきにくいところだが、オフィシャルサイトに、
「当店は性風俗店ではございません」
　という注意書きがしっかり表記されているかどうかである程度の判断はできると言う。

　また、「風俗系」「非風俗系」が分かりやすく区別されているマッサージ系ポータルサイトもある。それでも「もしかしたら......」という困ったチャレンジャーは絶えないとのこと。

　新井容疑者は「事件当日は酒に酔っていた」と供述しているとのことだが、現時点の報道内容から推測するに、

「酔って気が大きくなり、性的サービスを行っていないマッサージ店の女性に乱暴をはたらいた」

　という可能性が高いと思われる。

　昨今の派遣マッサージ業界・風俗業界で働く女性たちの間では、ルールを守らずサービスを強要したり、犯罪行為を行う客を『クソ客』と呼んでいるのだが、新井容疑者はその『クソ客』そのもの。
　女性に施術されているうちについムラムラしてしまう......という気持ちはわからなくもないが、各店のルールを守り、安らかな癒しを求めていただきたい。（文◎阿部定治）