なぜこうも、巷は子持ち女性の再婚に厳しいのでしょうか。
8月31日、バツイチ双子持ちシンガーソングライターのyuiさんが、スポーツジムトレーナーの男性との結婚&妊娠が発覚すると。
<もう少し慎重に物事を考えられないのか>
<離婚すると思う>
<単に尻軽女かも>
<完全な育児放棄。3歳の双子がいるのに全国ツアーやってデキ婚?通報レベル>
<子供がかわいそう>
<だらしない母親>
<痛い人>
<こんなに股が緩いとは思わなかった>
8月10日、バツサン3児持ちモデルのMALIA.さんが、4人目の夫との子の出産報告をすると。
<後先考えないで子供作ってる。恥ずかしくないのかな>
<子供たちの未来が心配>
<この人の必死さが怖い>
<次は誰の子を孕むの?>
<嫌悪感しかない>
<母親の勝手に子供作っては離婚を繰り返している。他の子供たちがかわいそう>
ひ、ひぃーーー!! こわいこわい! こわすぎぃーーー!! 渡る世間は『ご近所スキャンダル』(竹書房のレディコミ)の登場人物だらけーー!!
そんな鬼たちが珍しく応援していたのが、第二子妊娠中に夫が後輩タレントと不倫、2017年3月3日に離婚した小倉優子さん。
<ゆうこりんがんばれ!>
<離婚は英断だね!>
<辛いと思うけどあんなクズとは別れて正解>
<次は誠実な人と結婚してほしい>
<ゆうこりんはなんか憎めない>
......でした、が......。
<素直に、子供のために頑張りますと言っているところが共感できる。でも、このタイプは男の影がチラリとでも浮かぶと、一発で反感を買う>
この方の予言が、現実となってしまうのです......。
8月31日、FRIDAYが、共通の知人の紹介で知り合った歯科医師との交際&再婚間近を報じ、後日ゆうこりん自身も認めると、「応援したい」「幸せになってほしい」「これだけ可愛ければそりゃ再婚する」「そっとしておいて」といった声に紛れ......。
<子ども小さいのに男いないと生きていけないタイプか>
<男性不信って言ってたのに早いな>
<絶対また離婚する>
<ちょっと早すぎでは?>
<経済力や焦る気持ちが先走って失敗しないように。子供のことを第一に考えてほしい>
<子供中心って言ってたのに、彼氏いたんだ。拍子抜け>
<本当に再婚したら、早すぎて引く>
<子供のために慎重になって>
<ありえないビッチ。股ゆるすぎ>
<母親としてより女として生きたいんだろうな>
<このまま再婚したら需要なくなるだろうね。美人で賢くていいママなのに健気に一人で頑張っているイメージで人気あるんだから>
ひ、ひぃーーー!! こわこわい! こわすぎぃーーー!! 地獄の釜から這い出した手がゆうこりんの足を掴み引きずりこもうとしているーー!!
いやいや、なんだかんだ言ってもネットの世界だけでしょう? リアルでこんな負を丸出しにする人いないでしょ? と思ったあなた! いるんですリアルに筆者の母親とか。
中学同級生Uくんが、同窓会で再開したバツイチ小学生男児持ちのTちゃんと結婚を前提にした恋仲になったのです。それを筆者の母親に話すと。
「そんな変な女に引っかかってかわいそう」
ひ、ひぃーーー!! さっきまであんたの娘すなわち筆者のバツイチ子持ち妹について話して、「あんな甲斐性なしの男と離婚してよかった。次は真面目な人と結婚してほしい」とかなんとか言っていたくせにぃーー!! しかもその矛盾にまったく気づいてないーーー!!
どうやら巷では、胎児が"くぐり抜けてきた"女性は、もう恋愛も"それ以上"もしない「母親」という謎の生物に変態する仕組みだと思われているよう。となると、もしかしたら彼らの耳は、「未確認生物UMA"母親"が、夜な夜な男性を求め街をさまよい歩いている」「男性自身を食われると人間に戻れなくなるぞ!」「スギちゃんとこの正造は食われたそうだ。うちの村は残すところ、愛する息子だけ......。なんとしても息子の"息子"を守らねば!」などといった流言に支配されているのかもしれません。ならばたしかに、恐怖心から忌み嫌うにいたるのも頷けます。
げに恐ろしき謎の生物、"母親"。を生み出した巷が怖くてたまらない、夏果の晩でございました。(文◎春山有子)
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