現在、アマチュアスポーツが揺れています。日本ボクシング連盟山根明会長の「横暴」に対して、抗議文が出され山根会長のコワモテぶりを公が知るところになりました。
そこでアマの指導をし、自身も元プロボクサーだった人に訊いてみました。すると、驚くべきワードが次々と......。
「僕はプロの世界ですけど山根会長の事は知っていましたよ。アマチュアを指導した事もありますからね。でもね、」
と続けます。
「でも、こんなもんじゃないですよ。一言で言えばめちゃくちゃ。今までもアマチュアボクシング界は、山根会長と差し違えるつもりで反発していた人もいたんですよ、実は。ニュースにはならなかったけど。だから新潟の鶴木さんという新潟県ボクシング連盟の人はよくやったなあという思いです。今回もダメかと思ったんですけど、これだけの話題になってようやく、浄化されるのかなと。鶴木さんは偉いです」
山根さんという人はどんな人なんですか? との問いと奈良判定に対して聞いてみると、
「本当に漫画みたいです。報道されていますがあんな序の口です。いわゆる『奈良判定』なんかしょっちゅうですよ。でも監督も選手がかわいいし、選手が不利になるから言えないんですね。で、山根会長に洗脳させられて、取り込まれちゃう」
――あと、グローブの問題もありますよね
「あれも有名な話。孫の会社でしたっけ。トンネル会社。そもそも僕らボクサーからすれば、グローブはWinning(ウイニング)が一番良いんです。非常に性能が高い。クオリティが圧倒的に違う。握りがすごい。あと耐久性。ずっと使い続けられます。
でもアディダスのグローブに変えましたよね。全然性能で違います。あとアマはグローブにマークをつけるんですが、シールを貼るだけ。それを1万5千円ぐらいにして売るんですが、原価はもっと安い。
でもウイニングは刺繍なんで貼り替える必要がない。だからいちいち買い替えなくて済むわけです」
――山根会長の一番の問題は何でしょう。
「一言で言えば、私物化ですよね。早く辞めてもらいたいですね。現在、WBAミドル級チャンピオン村田諒太とかはプロに行くとき大変だったですからね。アマにお金を払わなければならなくなってしまった。オリンピックをやめてプロになりたい選手が増えるんじゃないですか、今のままでは。
でもプロの世界でいうと帝拳(プロボクシング界のトップジム)は相手にしていないでしょう。かつて、マイクタイソンの全盛期に東京ドームで二回興行をうったほどですからね。規模が違います。
選手が可哀そうですよね。まだまだ山根会長については、出てくるとは思いますよ。というか逆に聞きたいのですが、裏社会とのつながりってあるですか?」
――これから取材したいと思います。でも興行ってもともと、ヤクザが仕切っていましたからね。可能性はあるでしょうね。携帯の着信音がゴッドファーザーってその筋の人を連想してしまいますものね。
山根会長の闇はまだある、というボクシング関係者の話。日大・田中理事長とも親交があるという会長。入院中らしいですが、レスリングの栄和人氏、日大元内田監督、そして山根明会長。スポーツの指導者は入院するのが流行なようです。(文◎久田将義)
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