樹木希林さんがある女優をセクハラから救っていた パワハラ・セクハラが酷かった昭和映画界のイイ話

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 女優の樹木希林さんが9月15日に亡くなりました。「男はつらいよ」「トラック野郎」等の昭和の名作から、上映中の話題作「万引き家族」(第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞)まで、長期間 大活躍しました。

「まさに昭和から平成の名作を駆け抜けた名脇役ですね。共演者、スタッフのハートを掴むステキな人でしたよ」(映画ライター)

 個性的な演技のみならず、撮影現場には数々の美談がありました。

「ロケ現場で弱い者を助けて下さいましたから、希林さんを恩人と思っている業界人は多いと思いますよ」(制作会社スタッフ)

 映画のロケ現場でセクハラから救済された女優もいます。

「『演技教えてやるから、部屋に来い!』って大御所俳優から言われて、困っていたら『演技なら、私が教えた方が良いから』って希林さんの部屋に私をかくまって下さったのです。おかげ様で女癖の悪い俳優の毒牙にかからずに、女優を続けてこれました」

 似たような話はたくさんあるようです。

「プロデューサーに部屋飲みを要求されたり、共演者から夜這いをかけられたり、様々なセクハラ、パワハラのある撮影現場は昭和には特に多かったので、希林さんに助けられた共演女優は多いでしょうね。希林さんがいらっしゃる現場は楽しいから、皆が希林さんを慕って、生涯仕事に恵まれたのだと思います」(制作会社プロデューサー)

 享年75歳。癌と闘病しながら生涯女優でした。逝った名優たちとあの世でも共演なさるのでしょうか。(文◎星野純連)