サッカー少年たち13人が洞窟に閉じ込められてまもなく4日 海軍特殊部隊が現在も救助活動中!
13人を救うために決死の救助活動が行われている!
タイ北部チェンライ県メーサイにある国立公園内の洞窟でサッカーチームの13~16歳の少年12人と25歳のコーチ1人が6月23日夕方から行方不明になっています。大雨により洞窟内を流れる水量が増し、閉じ込められている模様です。
警察に第一報が入ったのは同日22時。国立公園管理事務所職員や少年らの保護者の話を総合すると、サッカーチームは同日午後にサッカーの練習をした後、15時頃に自転車で問題のルアン洞窟に向かったようです。その後保護者から管理事務所に子供と連絡が取れないとの連絡があったため確認に行くと、洞窟入口付近に多数の自転車が置かれたままになっていました。
日付が変わった24日午前1時にはレスキュー隊が酸素ボンベとロープを携えて洞窟内に捜索に入りましたが、入口から3キロメートル付近でサンダル12足とカバン数個、子供の手の跡を発見しただけで13人の姿を発見できませんでした。
サッカーチームの少年らが洞窟に入った後に大雨が降り、急に洞窟内を流れる水流の水かさが増したようで、全長6~7キロメートルの洞窟の入口と最奥付近は水かさが洞窟の天井まで達していますが、中央付近はそこまで水量が多くなく、13人はそこに閉じ込められていると推測されています。
このサッカーチームは1年半前にも洞窟を訪れていることがコーチのfacebookから判明しています。
24日午後、ポンプを持ち込み排水作業を開始。この日数時間にわたり潜水して捜索しましたが、入口から3キロメートルまでしか到達できず、足跡と手の跡の他は発見に至りませんでした。水かさが5メートルに達する場所があるとの報告ももたらされます。
洞窟の中の様子や発見されたカバンなどを報じる現地新聞より
明くる25日未明にはタイ最強の特殊部隊、海軍の「SEAL」がチェンライ県に到着しました。SEAL隊員18人が午前中から洞窟内に入り、洞窟を塞いでいた泥の壁を破り向こう側に立ち入ることに成功。
洞窟の下にある湧水池の水を排水することにより、洞窟内の水が流れ出ていきやすくする作業も開始しました。また地域住民の情報で洞窟から地上に通じている穴を発見。食料と手紙を投下しました。
この日18時、SEALはあと2キロメートル進むことができましたが、入口から3キロメートル地点の水量が大雨で急増。出られなくなる危険があることから引き返しました。
26日もSEALによる捜索活動が続きましたが、洞窟が狭く酸素ボンベを背負ったままでは通れない場所がある上、水中の透明度が低く10~15センチメートル先しか見えない状況。さらに水量が急増したため2,000メートルの命綱を付けての作業となり困難の度合が増しています。
27日、大雨が続いたため水量がさらに増し、洞窟内の小高くなっている広間にも水があふれ出しました。洞窟内でのSEAL隊員の捜索活動は困難を極めケガ人も複数出ていることから、洞窟上部に空いた穴から降下する作戦を早朝から開始。軍と国境警備警察がヘリコプターで穴に向かい、3チームに分けて現地調査の後に効果作戦を始める予定です。
13人が閉じ込められてから3日以上経過し、安否が案じられます。洞窟内の水かさが減少して捜査が進捗することを願ってやみません。(取材・文◎赤熊賢)