「もうこれ革命だろ」 今作の『プリキュア』が攻め過ぎてて胸が痛い……との声多数!

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「HUGっと!プリキュア」主題歌シングル(初回生産限定盤)

 2004年のシリーズ開始より長きに渡り展開され続ける「プリキュア」。女児向けアニメながらも親子で楽しめるストーリー構成となっており、シリーズごとに深いテーマや社会の抱える問題とも向き合っており、”大きなお友達”と呼ばれる大人のファンも多く抱えている。

 今作の『HUGっと! プリキュア』(はぐっと プリキュア)は子育てやお仕事という異色の題材がモチーフとあり、放送開始前から注目度も高かったのだが、実際に制作側の作品に対する力の入れようも大変なものでSNS上でも頻繁に話題にされている。

 そして迎えた第11話では、プリキュアがこれまでの戦い方をまさに過去のものにしてしまったと驚きの声があげられることに。

 悪の組織…ならぬブラックな企業「クライアス社」の社員であるチャラリートが、社内的に追い込まれ自身を怪物化させる形でプリキュアに最後の戦いを挑む。序盤は優勢に戦いを進めるも、今作の主人公キュアエールが戦いの中で新たな武器(剣)を手にすると形勢が逆転。キュアエールがこのまま一気に斬りかかろうとするも、怪物の中に潜む恐怖や怯えを見出し、手を止める。

 すると、「なんにもできない、なんにもなれない、なんにもがんばれない」「オレには何の才能もない」「オシマイダー…」と嘆くチャラリート。
 戦いの直前まで同じ葛藤を抱えていたキュアエールは、「心が苦しいの、分かるよ」「わたしもそうだもん」と、敵を優しく抱きしめるという行為に出たのだ。

 さらに「必要なのは剣じゃない」と新しい武器を否定したキュアエールの手には、エールを送るロッドが現れ、3人のロッドにより浄化される形でチャラリートは大樹へと姿を変えた。

 この流れはネット上でも大きな話題になり、感嘆の声が寄せられることに。

「こんなん浄化待ったなしですわ」
「バブみ」
「おれらじゃん」
「今年のプリキュアはなんか力入ってる気がする」
「もうこれ革命だろ」
「現実が敗北した瞬間である」
「え、胸が痛いんだけど…な、なんなの…この気持ち…」

 また、チャラリートの声優が落合福嗣くんであることが改めて話題になると、「嘆きのセリフも感慨深い」「攻めすぎだろ」とする声があふれることに。

 テーマや戦い方では斬新な手法が取りざたされる「HUGっと! プリキュア」だが、実は「プリキュア」というタイトル由来が「プリティー(PRETTY=かわいい)」と、「キュア(CURE=癒す・治す)」にあるというところに立ち返る意欲作なのかもしれない。(文◎黒川明)