震災映画「ガレキとラジオ」の過剰演出で役所広司が激怒…『ほぼ日刊 吉田豪』連載124

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震災直後に宮城県南三陸町で開局したFM局をモチーフにしたドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』に「過剰演出=やらせ」があったと報じられ、無償でナレーションを担当した役所広司が激怒。博報堂が企画・製作した映画で、監督も博報堂社員だったから過剰に叩かれている気もするんですが、放送を聞いてない老人被災者をリスナーとして出演させるのは果たして演出の枠内に入るものなのか? ちなみに、ちょうどいまボクが見ているキラポジョというアイドルのドキュメンタリー映画は、当たり前のように棒読みでセリフを読む再現ドラマが何度も入ってきたりで、これはドキュメンタリーじゃないだろうと正直思ったんですけど、途中から1時間以上これといった演出のないワンマンライブの模様がそのまま挿入されてたので、これならもっとちゃんと演出してほしいと思えてきました。そしたら最後、武道館公演が決まったとプロデューサーが報告してメンバーが大喜びしたところでハッピーエンドになったんですけど、そもそも現在に至るまで彼女たちは武道館公演はやってないはずなんですよ……。どう考えてもこっちのほうが過剰演出……。

【前回記事】
木嶋佳苗が獄中ブログで告白「私がドキドキしちゃうジャーナリスト」『ほぼ日刊 吉田豪』連載123

Written by 吉田豪

Photo by 南三陸町復興ドキュメンタリー『ガレキとラジオ』公式サイトより

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