【相撲協会は】春日野部屋力士が傷害罪で有罪判決を隠蔽【ファンに甘えていないか】

2018年01月25日 

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この際、貴乃花親方の性格や言動など、関係なく論じますね。彼の「行動」のみにフォーカスしてみます。すなわち、

1・弟子が横綱に殴られた
2・事情を聴くと凶器を使用された
3・頭からぶつかる相撲という競技にとって致命的だと捉え、暴行だと考え警察に届けた。司法に任せたいと思った
4・協会へは警察の取り調べが終わってから届ける
5・なぜなら公表されないと考えたから

4について、相撲協会と評議委員会池坊保子議長や相撲レポーター横野レイコさん、相撲記者クラブ会友らが大問題として攻撃していた訳です。さらに、です。
「態度が悪い」「ファッションが悪い」という見た目まで(確かにファッションはいかがと思いましたが)に批判は及びました。


さて、春日野部屋の力士が2016年に弟子に暴力をふるって傷害罪で懲役3年執行猶予4年で有罪判決が下された事が報じられました。これが、被害者の方の内部告発だけでは真偽のほどが分かりませんが司法の判決の結果ですから暴行は明らかと言って良いでしょう。

これがなぜ、現在になって表面化されたのか。いや、公表されていなかったのか。


相撲記者らは本当にこの「事件」を知らなかったのか


春日野親方が『警察に届けず相撲協会に届けた』からに他なりません。相撲協会はこれを公表せず、今になって被害者の告発によって皆が知る事となりました。

「時津風部屋の悲劇」が2007年。10年経っても「相撲部屋の浄化」はなされていなかったと言えるでしょう。

こういった事実を、あるいは雰囲気を貴乃花親方が間接であれ、知っていたとしたら、前述した1~5の行動は非常に得心が行きます(彼の言動は別に論じましょう)。

また、相撲レポータ―横野レイコさん、池坊保子議長、会友記者たちは、もし何十年も取材をしていたと豪語するのならこういった、噂や情報や雰囲気を知らなかったのでしょうか。

「日馬富士事件」が公になった当初、「貴ノ岩がアイスピックを持っていたという『噂』もあるんですよ」(「情報」と言ったかも知れません)というほど、「噂」や「情報」に敏感な横野レイコさんはご存知なかったのでしょうか、と勘繰ってしまいます。
あるいは、時津風部屋事件後、記者たちはこういった悲劇が二度と起こらないよう監視しなかったのでしょうか。監視はジャーナリズムの最も、重要に仕事です。
知らなかったのなら、逆に「怠慢」でしょう。記者やレポータの看板を下ろして頂きたい。「相撲ファン記者」「相撲広報部」「相撲業界レポーター」と変えてみてはいかがでしょう。

かつて、プロレスが「プロレス村」と揶揄されたように相撲も「相撲村」なのだと視聴者、読者の皆さんは感じたのではないでしょうか。ガッカリ感とともに。


今回の春日野部屋の「事件」、執行猶予4年言えば、普通に重い罪状です。加害者は前科者と呼ばれます。

春日野親方は広報部長です。広報とは最もこういった社会性に敏感であるべき立場です。報道では「理事選に影響がある、ない」という結論に持っていきがちですがそんな内輪の問題で済まされる問題でしょうか。

政府と極めて近い、公益財団法人の中で、暴行事件が二度も行われたのです(2014年に公益財団法人として認可)。春日野部屋の事件は2014年。それを公表しない、出来ない体質に呆れた方、憤りを覚えた方(あるいはかばう方もいらっしゃるでしょう)は多いと思われます。

熱量が多いファン、少ないファン、関係ありません。ファンはファンです。ス―女を中心とした熱烈な相撲ファンが低迷していた相撲を支えていたのは間違いありません。が、彼ら彼女らが納得すれば良いのでしょうか。不祥事が起きても「満員御礼だからよい」のでしょうか。

少し横にずれます。僕はラグビーが大好きです。中学高校とラグビーに全生活を捧げたぐらいの気持ちです。が、ラグビー選手が暴行などを起こす度に「膿」だと捉え、ラグビーを愛する者として社会に公表し、司法の手に任せればよいと考えています。

相撲協会の今回の事件で、「隠蔽体質」と言われても致し方ない対応でした。被害者からすれば、余りにも酷い。
相撲協会はファンに甘えているではないでしょうか。


文◎久田将義

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