通常国会初日には、和装議連(和装振興議員連盟)に所属する議員は着物を着て登院する。今年は大雪が降ったので、外での撮影はなくなった。その代わりに国会議事堂の玄関での撮影となった模様だが、何よりも思い出すのは2年前の通常国会開会日に着物を着て身重の奥さんとにこやかに写真に収まっていた宮崎謙介氏。
この時に宮崎氏に着付けをした女性タレントとの不倫関係が文春で暴露され、後に議員辞職とあいなった。あの時は騒動になったけど、今年は奥さんの金子恵美氏の姿もない。
また昨年の初日は、民進党代表だった蓮舫氏が白と黒の「極妻風」着物を着て気合い入れまくりで登場。しかもレンタルと思しき着物に議員バッジの針を直接突き刺すという"荒技"を見せてくれた。
そんな懐かしさを感じつつ、今年は立憲民主党の両院議員総会を覗いてみた。昨年入党したばかりの"新人"の蓮舫氏は平服で隅の席に座り、蓮舫氏より一足先に入党した山尾志桜里氏も一番後ろの席にひっそりと座っていた。
吉本興業では1日でも早く入れば「ねーさん」と呼ばれ、上下関係が固定化されるそうだが、立憲民主党ではどうなんだろうと、ふと疑問が頭を横切る。それにしてもこの2人の距離のとり方がまた微妙で、双方からの火花がかろうじて届く範囲ってところかしら。
さて個人的に気になったのはこの2人ではなくて、着物を着た他の女性議員たち。いずれも襟を抜きすぎていて、まるでウォータービジネス関係のオネエサンかあるいは花嫁さんかという感じ。でも首が短いのに襟を抜きすぎると、産毛だらけの背中まで見えてしまうという......。うーん。ウォータービジネスにも花嫁さんにもなりきれない、この中途半端感がなんともいえず......。
もっとも襟を抜きすぎたのは彼女たちの責任ではなく、着付けをした人の責任だろうけど、着物大好き人間としてはなんとなく腑に落ちなかったなあ。着物って、ただ着るだけでいいわけじゃないんですけどねえ。
文◎安積明子
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