「前川前事務次官の授業」に文科省が録音テープを求める異常事態に

2018年03月16日 前川前事務次官 文科省 校閲 録音テープ

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 こんな事があって良いのでしょうか。前川喜平前文部科学省事務次官が名古屋の市立中学で講師として、授業を行ったところ、その録音データを文科省が求めていた事が15日判明。

 ここでは前川氏の人となりなどを論議する必要はありません。国が学校の授業に介入するというのが、いかに異常事態なのか。誰でもわかるのではないでしょうか。筆者は私立中学でしたが、男子校だったせいかたまにHな話題をして生徒たちの笑いをさそう先生もしました。これなどまだ可愛い方でしょう。戦争から帰還した先生など、時には軍隊ばりの礼儀を教える人もいました。

 重大な体罰などがあった場合は別です。前川氏の授業内容を「校閲」するなど、これは学校教育の自立性を揺るがすものです。戦時中ではないのです。2018年の現在、このような事が行われた事に愕然とします。

百歩譲って、「義務教育の中学だから講師は......」という言い訳をする文科省の人間がいるかも知れません。であるならば、バラエティなどでタレントが中学にどっきりで潜入し、特別授業などをする事も同様ではありませんか。

 これを許してしまったら、教育そのものの根幹が揺るぎかるません。絶対に容認してはいけない事です。(文◎編集部)

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