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無許可公開サイト「漫画村」 意外にも規制に批判的なユーザの声に対応も遅れか
インターネット上で漫画、雑誌、アニメなどが著作権者に無断のまま無料で閲覧できてしまう「海賊版サイト」問題に関し、政府は「漫画村」に代表される海賊版サイトへの接続を遮断するよう国内のプロバイダー(接続業者)に要請する方針を固めた。
これには著作権侵害を食い止める狙いがあり、13日にも知的財産戦略本部と犯罪対策閣僚会議の会合を開き、対策が決定する運び。
この要請を待たず、漫画村がいち早く更新をストップ。そして数日のうちにはアクセスが出来ない状態となったため、サイト管理人が逃げ切り態勢に入ったのではとの憶測が高まっている。
さらにGoogle検索から漫画村が除外されるということも話題に。
これには米国のデジタルミレニアム著作権法に基づく削除申請が出されており、申請者はカナダのレディースノベルを手がける出版社ハーレクイン・エンタープライズ及び同社グループ日本支社。
この漫画村の"廃村"騒動は大方歓迎ムードで取り上げられてはいるが、学生のカジュアルな利用が中心だったために、「アニメ暗黒期迎えそう」といったユーザーの漫画離れを危惧する声もある。
また、漫画村難民となってしまった者も多く、漫画村ほどの規模ではないものの同様の海賊版サービスを展開するサイトを紹介するブログやまとめサイトにアクセスが集中するなど騒動は各所に派生している。
一方でこの尻窄み的な漫画村の廃村騒動、廃村による関心の低下は、広告費や有料会員サービスで儲けるだけ儲けたサイト管理人の行方を余計に見えなくすることになるのではとの警鐘も鳴らされている。
このまま逮捕者なき廃村で事態は沈静化してしまうのだろうか、はたまたサイト管理人が割り出され天文学的な損害賠償請求が叩きつけられることになるのだろうか。(文◎黒川明)
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