今月20日、東京都練馬区で帰宅途中だった中学3年生の女子生徒が、近寄ってきた男に体を触られるわいせつ事件が発生。
光が丘警察署の警察官が、被害女性からの証言をもとに現場から逃げた不審な男について特徴をまとめたメールを25万人に向けて配信し、近隣住民に警戒を呼びかけたのですが...。
送られたメールには、俳優や音楽家などとして活躍している「星野源さんに似ている」との表記があったため騒動になりました。
該当のメールを受け取った市民から「関係のない個人名を出すのは問題ではないか」といった指摘が多数寄せられることになり、警視庁は「表現が不適切だった」「チェックが不十分だった」「再発防止を徹底したい」と関係者に謝罪し2日後の22日にメールの内容を訂正しました。
このニュースはインターネット上をも騒がせることになり、もちろん「どっから見てもそっくりで笑ってしまいそうな場合でもそう言っちゃまずい」といったコメントもあるが、思いの外肯定的なコメントが多いようです。
「テレビ好きの人たちにとってはわかりやすくていいんじゃね」
「これ半分犯人うれしいだろ」
「和田アキ子だったか前にも同じようなことがあった」
「田代まさし似もあった」
「分かりやすくて良いと思うけど」
「説明するにはちょうどよかったんだろうな」
当人にとってはとんだトバッチリなのだが...
また、今回問題視された星野源さん以外にも「芸能人似の不審者情報」はお笑い芸人を中心にこれまでも多用されていたことが明らかになっただけでなく、2003年にはプロ野球選手に似ているとする目撃情報から滋賀県で発生していた連続強制わいせつ事件の犯人が逮捕、翌2004年にはお笑い芸人に似ているとする目撃者情報から姫路市で発生していた連続婦女暴行事件の犯人が逮捕されるという事案までもが明らかになりました。
このような事案から「市民の多くが直感的にイメージしやすいものを安易にやめるべきではない」「許諾をとって続けるべき」といった声も寄せられています。
マイナスイメージが広がるということもあり、難しい面もあるでしょうが、実際に事件を解決に導いた事例が複数ある以上、なんとかきれいな落とし所を模索したいものです。(文◎編集部)
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