すべてが古い! 日大アメフト部・内田正人監督の恐怖政治に起因する危険タックル 

2018年05月17日 タックル 内田正人監督 危険なプレー 日大アメフト部

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 もしかして、全て学生のせいにしようとしているのではないか。

 日大アメフト部内田正人監督が「違反をしろとは言っていない」と、コメントした件です。これを聞くと要するに、「自分のせいではない」と言っているのと同様です。

 あり得ない、あり得ないです。学生選手があのプレーを自らの意志でやったとは思えません。

 僕は、タックルという共通の武器でプレーするラグビー選手だった体験から、「タックルの危険性」と「あのプレーの意味」を前回の記事で考察しました。


スポーツやる資格なしの日大アメフト部の愚かなタックル


 至学館大学レスリング部と言い、体育会系大学の暗部が、現在さらされようとしています。

 学生選手がアノ反則行為を繰り返すのは、「無い」です。あのタックルはラグビーで言うと「レイトタックル」「レイトチャージ」という反則です。ボールをパスした後にタックルをする反則で、たいへん危険なタックルです。

 タックルは一歩間違えば、下半身不随となるような実は危険なプレイです。現に僕の知り合いはそのような状態になりました。皆さんが思うより危険だと思ってください。だからこそ、選手はタックルの練習を何度もやり肉体を鍛えるのです。
 僕がタックルで相手を壊そうとするのなら、今は反則ですが頭から落とす、首から上にタックルを行くかです。しかし、ハイタックルは一発退場なので無理です。

 で、あるなら選択肢としては、相手がボールをパスした後、勢いでタックルをするレイトタックル。
 レイトタックル、レイトチャージはパスした選手が身体から力を一瞬抜いたところにタックルをするものですから、腰に入ったらボクシングのレバーブローのようなダメージを受けたり、足の骨を折るなどの結果になる場合もあります。これらはいずれも僕が選手時代に相手チームや自チームの選手がくらったダメージです。

 レイトタックルは、タックルにいったらパスされてしまった、勢いでタックルを「たまたま」してしまったという反則が大部分ですが、「わざと」やる場合もあります。その場合、「相手を潰す」「相手を戦意不能にさせる」目的があります。

・相手選手がパスした
・一拍空けてタックル

 というのがレイトタックルです。選手なら「わざとかどうか」は分かります。ですから、その場合はペナルティか下手をすると乱闘になる場合があります。プレイ中に相手選手たちから狙われるケースもあります。


内田監督の恐怖政治が招いた結果ではないか?


 しかし、今回の日大のタックルは一拍置くどころか、執拗に追いかけてタックルに行きました。これを個人の意志でやるのは、選手の立場から「あり得ない」です。
 監督が指示を出すか、監督がそれらしき言葉を発し、選手がそれを「忖度」して実践したはずです。反則とは見えないような反則を犯すのが「通常の反則」です。にもかかわらず、常軌を逸したあのタックルから透けて見えてくるのは、「内田監督の指示は絶対」という恐怖政治です。

 日大のアメフト選手ともなれば「やってはいけない事」は当然分かっています。
「試合に出たければ1プレイ目で壊して来い。責任は俺が取る」とは関係者の証言です。それとは正反対の「違反をした指示覚えはない」という内田監督の言葉は信じられません。

 100歩譲ってそうだとしても、「選手のやった事は監督の責任」とコメントすべきでしょう。選手はまだ学生なのです。プロではありません。社会人であるのなら別です。このコメント自体、内田監督の無責任ぶりを表しています。いい歳をして、と思わざるを得ません。学生を束ねる監督として根本的に間違っています。


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 選手が可哀そうです。日大選手が退場した際、ねぎらったかのような日大の選手がいました。
「お前も嫌だっただろうが、内田監督の指示ならしょうがないよな」と言っているような気がしてなりませんでした。
 選手の自主性を重んじる近年のスポーツ指導とはほど遠い、化石ぶりの指導です。

 大学ラグビーの覇者、帝京大学の躍進は選手同士で「どのプレイで悪かったか」とかを話し合わせ、人間形成にも重点を置いているからです。
 選手は人間です。それもまだ社会人として自立していない大学生です。内田監督は選手としてだけではなく、人間育成の観点からも指導しなければならない立場です。

 内田監督の指導の下で、日大は2017年にようやく27年ぶりに優勝したのがやっとです。その成績自体、内田監督の無能ぶりを表しているようなものです。結果、採った作戦が「1プレイ目から相手QBを壊せ」だとしたら、監督失格。失笑ものです。

 こういった前近代的な指導者は一刻も早く、スポーツ界から退場して頂きたいものです。レスリング栄氏の「パワハラ」と通底しています。(文◎久田将義)

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