新潟小2女児殺害事件 小林遼容疑者はなぜ笑ったのか 「殺人者は眠くなる」説|久田将義

2018年05月16日 久田将義 小林遼容疑者、新潟小2女児殺害事件 殺人者

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A.jpegこの鉄柵の高さは150cmくらい。上るのは難しい(筆者撮影)


 パトカーや護送車の中で顔を隠す、さまざまな事件の犯人たちの様子を見た事があると思います。小林容疑者は現在、遺体遺棄、損壊での逮捕ですがもし、大桃珠生ちゃん殺人まで認めたなら「猟奇殺人者」と言ってよく、彼らの特徴として「顔を隠さない」というのがあります。

 なぜでしょう。

 少年時代から殺人を犯し逮捕後に「死刑でいいです」と言い放ったと言われる、山地由紀夫元死刑囚。殺人の快楽を忘れられずその模様を録音していた前上博元死刑囚。奈良女児殺人事件の小林薫元死刑囚。猟奇殺人者は一般の犯罪者(一般という言い方も変ですが)と違い、なぜ顔を隠さないのでしょうか。

 小林容疑者が、珠生ちゃん失踪後、会社にかけた電話の内容「ゴールデンウィーク明けで休み過ぎて気が抜けて」といった主旨に注目しました。
 殺人については5月16日現在、まだ取り調べ中です。が、珠生ちゃん誘拐後に殺害しているとしたら、この電話はその後に電話をしている事になります。


B.jpeg手を合わせる人(筆者撮影)


 以前、拙著で「殺人者は眠くなる」と記しました。それは何人かの殺人者に(服役後)取材した結果でした。人を殺めた場面について聞くと途端に彼らは眼がトロンとして「なぜそんな事を聞くのですか」と気だるそうに聞き返して来たのが印象的でした。

 その目にぞっとしました。

 また、10代で死刑判決を受けた(永山則夫以来)、市川一家殺人事件の関光彦元死刑囚も「殺人を犯したらダルくなる、眠くなる」旨の事を拘置所での往復書簡で(「19歳」永瀬俊介著 角川文庫)で書いています。

 なぜダルくなるのかは分かりません。ただ人を殺めるという事は「人としての一線」を越えてしまった事に他なりません。その超えたところに「ダルさ、眠くなる」があるのではないでしょうか。

 ダルいので顔を隠すのも面倒くさい、もうどうでもいい、そんな心境ではないかと推測します。「ダルい」は疲れた、というのとほぼ同義語です。小林容疑者が「気が抜けた(ダルい)」と会社に電話をしたのは珠生ちゃんを殺めた後だったからだ、とすると納得できるのです。

 「眠くなる」のは殺人を犯した後だったからではないでしょうか、などと僕は、あくまで取材体験からですが思うのです。

 顔を隠さないのは開き直っているからではなく、顔を隠すのさえ「ダルいから」なのではないか。もう、自分の表情がどう見られているのさえ、どうでもよいほどダルいのではないか。眠いのではないか。小林容疑者の表情、言動は従来の猟奇殺人者と似ています。(文◎久田将義)


C.jpeg車通りは多いが人通りは少ない典型的な地方の街並み(筆者撮影)

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