29日、午前未明。神奈川県茅ケ崎市で90歳になったばかりの老女が、赤信号を無視。運転していた自動車で4人を怪我をさせ、そのうちの一人が亡くなりました。ゴールド免許保持者でもあり、認知症などもなかったという老女。なぜこのような事故を起こしてしまったのでしょうか。
老女は「ニュースでアクセルとブレーキを踏み間違えたというのを見て、なぜそんな事をしたのか」という会話もしていたようです。
赤信号無視は自動車だけではありません。町内で、
・よく自転車で信号無視をする人
・人通りが多い道で自転車でスピードを出す人
・ふらふら運転をする自転車
等々、自転車の危険運転も注視されています。
そこに見いだされるのは、「ここは私の街だから」という、身内感です。この勘違いが、自転車の危険運転を生じさせてしまっていると思われます。「私の街だから他の人も分かってくれる」という先入観。
いや、歩行者から見たら自転車が後ろからスピードを出してきたら認識できません。そういう想像力が働いていないのです。
「こちらからは歩行者が見えていないのかも知れない」という用心深さと危機感が、スピードを緩め、最悪、人と当たっても怪我だけで済むくらいの徐行をするのです。
この老女も地元が茅ケ崎市です。「私の街感」で運転していたのではないでしょうか。もしかしたら、信号がない通りでは歩行の場合、道路の横断などもしていたかも知れません。だから、「赤信号でも行っても大丈夫だろう」と無理な運転をしたのではないのでしょうか。
逆に、初めて来た街で、この老女が信号無視をするとはとても思えません。初めて来た街を運転するのは、緊張します。スピードも出しませんし、ましてや信号無視という危険運転は絶対しないでしょう。
「身内感」は非常に危険です。「貴方にとってこの町は私の街」なのかも知れませんが、その安心感が事故を生むのです。(文◎編集部)
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