日大学長の記者会見だけじゃない! こんなにあった生放送中に突如素人が乱入する恐怖映像

2018年05月28日 乱入事件 乱入者 日大学長 春山有子 生放送 記者会見

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 もはや国民的スポーツと言っても過言ではないほど、突然にして国民的関心を集めている日本大学アメリカンフットボール問題。
 日大は連日、会見三昧。反則した選手、監督&コーチ、そして5月25日には学長が行いました。なかでも話題となったのが、学長会見冒頭に現れた、謎の乱入者の存在です。

「ちょっと待った!」
「まどろっこしいことやってらんないのよ」

 よく声の響く白髪の高齢女性が、主張もおろそかに関係者たちに会場外までひきずられる......という、緊迫感溢れる一部始終が、お茶の間に放送されてしまったのです。するとSNS上は、
「あの淑女は誰だ!?」
 と騒然。会見よりもインパクト残す結果となったのです。

 予定調和を突然切り裂く、破壊神ーー。

 これまでもそうした乱入者は、いたるとろに現れては破壊し、わたしたちの記憶に爪痕を残してきました。


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 まず乱入史を語る上で欠かせないのが、1983年12月1日放送の「笑っていいとも!」(フジテレビ系)の、"テレフォンショッキング乱入事件"ではないでしょうか。

 それは、ゲスト登場直前の出来事。男が突然客席から舞台に上がり、ゲスト席に座ると、「喋らせてくれ」とひとこと。「ん? あれ? 何喋る?」と、タモリがいつものフラットなおとぼけトーンで返すものだから、緊急事態の把握に時間がかかったのか、スタッフが出てきたのは少しあと。ようやく男を舞台から引きずり下ろすと、

「いいんだよ! いいんだよぉぉ!!」

 と、男の叫び声がスタジオに響くではないですか。観客たちは恐怖心たっぷりに悲鳴をあげたのでした。


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 "相撲土俵乱入事件"も、記憶に新しいところ。2007年9月19日、秋場所11日目。豪栄道と豪風が見合い......と、いったん仕切り直しとなったところで、実況アナが不穏な声をあげます。

「あーっと、急に人が入りました。どうしたんでしょうか」

 明らかに動揺したアナの声の背景には、黄色い服を着てなにやらビラの束を抱えた40代くらいの女性が土俵に上がっているところを、高見盛らに取り押さえられ、引きずり下ろされている様子が映されているではないですか。

 翌日、各紙がこの騒動を報道。女性は「福山雅治=悪霊に取り憑かれている」などと書かれたビラを抱えていたことが判明し、高見盛をもってして「心臓に悪いっス」と言わしめたというから、さすがは破壊神です。ところで"ビラ"って、なぜだか緊張感を煽る響き、ありますよね。


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 さまぁ〜ずの三村マサカズは、乱入者に応戦した過去を持ちます。

 2003年末、「さまぁ〜ずげりらっパ」(メ〜テレ)のロケで、深夜の名古屋繁華街を自転車で走る三村のそばに、ヤンチャ風吹かせた若者が、街灯に群がる虫のように次々と湧いて出てきたのです。調子に乗った若者のひとりが三村を突き飛ばすと、激しく前方に転がる三村。

「このとき画面から『プツン』という音が聞こえた気がしました。そう、三村がキレた音、ですよ」(名古屋出身の中日ファン男性)

 間髪入れず起き上がった三村は、カメラ位置など無視し背中を向け若者たちに突進、大乱闘に発展。「きゃー!」という女性の悲鳴や、「やばいやばい!」というスタッフの声にまぎれ、「ピシッ!」「パシッ!」という肉が弾く音まで放送されてしまいました。すぐに「しばらくおまちください」画面に切り替わったのは言うまでもありません。


 こうした乱入者の危険がつきものの生放送ですが、電話でも気が抜けません。


 視聴者とのテレビ生電話コーナーが設けられていた1995年1月1日放送の「平成あっぱれテレビ」(日本テレビ系)。電話が繋がった視聴者に、山田邦子が「あけましておめでとーございまーす!」と能天気に言うと、モニターに映し出された女性が、自らの胸をはだけさせ乳首をあらわにしたのです。

出演者の4人は頭上に「?」を浮かべ、思考停止状態に。板東英二が「ちょっと。いらずら? 人形?」と慌てる間も、乳首は映りっぱなしだったのです。これが俗に言う、"芸能人が4人もいてこの体たらく事件"ですね。


 電話といえば忘れてはならないのが、"保証書ついてないならいりません事件"。


2009年5月某日、通販専門チャンネルQVCのスタジオは、それはそれは和やかでした。購入者とスタジオが電話で繋がり、喜びの声をお茶の前に届けるコーナーに登場した「東京都のH様」が、「18金イタリア製ファンシーチェーンネックレス」(15,998円)を5本も購入してくれたからです。

 司会女性とメーカー担当男性は「ありがとうございます〜!」「5本もー! ありがとうございますう!」と感謝を連呼。しかし、H様が購入理由を「内祝い」と明かし、司会女性が「あらあ〜素敵ですねえ」と、あからさまなおべっかを使ったところで、空気が一変。

別に素敵じゃありません

 瞬時に、不穏になる、スタジオの空気。そしてH様は続けます。

これ保証証ついてるんですか? イタリア製っていう

 突然のことに司会女性と担当男性は、「ゴールドカードをおつけいたします」「イタリア製っていう保証省は......」「イタリア製ということは間違いないんですけども」と、しどろもどろしますが、H様は構わず続けます。

「そんなデタラメなことやってるんですか?」「ずいぶんちゃっちい感じに見えますね」

 そして最後に、こう言い放つのでありました。

いりません。わたし、5点頼んだんですけど、保証書ついてないならいりません

 生気の失せたメーカー男性の顔色が、今でも忘れられません。


 さて、電話以外ではこんなこともありました。今では当たり前のようによく見る、生放送中のテレビにネットを介して自分のメッセージを反映できる手法。何百万人が一斉にメッセージを送るのか、危なげな"乱入者"のメッセージが電波に乗ることも多々あります。

 たとえばこんなメッセージ。

創価は世界中で人体実験をしている

「ZERO×選挙」(日本テレビ系)と、「紅白歌合戦」に反映されましたが、実は前者は2009年8月30日放送で、後者は2011年12月31日放送。同一人物が何年にもわたり、様々なテレビ番組へメッセージを送り続けているのかと思うと......ぞくりと背中がうずくはずです。

 乱入者は、今日もどこかで、うつけたわたしたちの隙をつこうと、狙っているのです。(文◎春山有子)

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