キリンラーメン名称変更はキリンビールの中小企業いじめだ！　...と思ったけど調べてみたら違うじゃん！

　今月28日、愛知県三河地方のご当地ラーメン「キリンラーメン」を販売する小笠原製粉（同県碧南市）が、諸派の事情から商品名を変更するため新たな名称を募集すると発表し大きな話題に。

　この騒動では企業規模の違いもあり、キリンビール株式会社の圧力なのではという憶測が広がり「大人げない」「器が小さい」「心狭すぎ」との言葉が浴びせかけら一部では不買が呼びかけられてしまうという事態になりました。

　しかし、「なあこれキリン悪くなくね？ 商標権詳しい奴も調べて欲しい」といったコメントも横行し、実際に調べが進むと、小笠原製粉側が30年以上キリンの商標登録を申請しておらず、さらには1998年に一反製造販売を中止しているため使用権も行使できない状況となっていた点、そしてキリンビール株式会社を相手取った訴訟を起こすも敗訴に至っており、その後も合意交渉に持ち込もうとするが叶わなかった点などが見えてくると、形成は一気に手のひら返しの状況になってしまいました。

・キリンビールがキレてんのかと思ったら逆だった
・キリンラーメンが全国展開しようとしてキリンビール側の商標剥がそうとして負けたっぽい
・それで被害者ヅラして「大人の事情で新名称募集」とか言ってんのか
・ヤクザ並みの因縁付けっぷり

　実に厳しい声が寄せられています。それでも双方に言い分はありながらも、新名称の公募というところに落ち着いたのであれば、このお祭りに参加すべきと匿名掲示板５ちゃんねる上では、大喜利染みた新名称のラインナップが続くことに。

トヨタラーメンでいいやん
スーパードライラーメン
キキキリンラーメン
一番絞りラーメン
キリソラーメン
キリンさんラーメン ゾウさんのほうがもっと好きです
キリンちゃんラーメン新発売
ストロングゼロラーメン
キリンチャレンジカップラーメン

　これまではどうも一方的なものに陥りがちだったネット世論ですが、冷静に多角的な捉え方が広がるという傾向、さらにはバッシングに終止するのではなくネタとして消化されゆく流れが構築されたという点は、近年稀に見る良好なモデル事案と言えるのではないでしょうか。（文◎編集部）