平日の昼前、酒が呑みたいと目が覚め、向かう先は難波中のホテル街にある、その名も『豚足のかどや』。
JR難波駅から近いこともあり、サラリーマンや学生たち、ホテルから出てきた男女が行き交う中、そこにそれは佇んでいる。
いかにもな雰囲気を漂わす店構え
おいしい やすい しんせん と書かれた看板が印象的
平成生まれの私でもノスタルジックな気持ちになる店内。
かどやホルモン歌
メニュー。もっと見やすいものが店内に貼ってあるので安心してください
お昼11時すぎに開店しており、お客さんの大半が人間味溢れるおっさんばかり。私の横には角刈りで豚足を頬張り汗をダラダラ垂れ流している外見とは打って変わり囁くように注文するおっさんでした。
11時半に行ったのに、席はほぼ埋まっていました。
夜はもっと賑わっているので入れないこともあります。そのくらいここは人気店なのです。
入店し席に座ると半ば強制的に置かれる瓶ビール。650円は高いよなぁと思いつつもキンキンに冷えた瓶ビールを前に、断ることなど到底無理だ。店内は持ち込み可。自由で優しい世界。
席に座ると同時に、もしくは先に置かれるセット。
そしてすぐさま注文を聞かれる。
「豚足と、......」
注文が言い終わる前にカウンターから出てくる豚足。ここは何もかもが早い。
ぷるっぷるでつやっつや。ありがとう、豚
目の前にはビールと豚足(ここで手が震えだしヨダレが出てくる)。
豚足から湯気が出るほど熱々!
込み上げてくる感情とは裏腹に平然を装う私。ビールをひとくち。
くーーーっ! うまいっ!!!
突き抜ける快感!
すぐさま豚足に貪りつく。
あぁ、私は今生きている。
なんて幸せな「今」を生きているんだ。
これは、あかん、今のわたし、無敵やわ。
エクスタシィーーーーーーー!
心の中でそう叫び、恍惚とし我を忘れ平らげていく。
タレは味噌と醤油が混ざった感じで、これが本当に豚足と合って美味しい!キャベツとの相性も最高! 豚足は煮込まれて柔らかくなっているので、お箸で食べられますが、手で食べることを私はおすすめします。
がっついてください、そしてビールを流し込んでください。そう、これがこの店内にいる昼間から酒を呑む人間の幸せなのです。
お次はコチラ!
生センマイ。ビールが進みます
湯通しされており、歯ごたえもあります。ごま油と塩をつけて食べます。生センもほとんどの人が注文していました。
子供のころ父親に「これゴジラやで」と言われて信じていた、純朴でまだ可愛かった私がいたことを思い出しました。あぁ、人情。
最後はコレ!
しっかりとしたツラミ。これもすぐ出てきます
塩と七味をかけていただきました。歯ごたえがあるのに脂の旨味もあります。焼き加減も抜群。
ここではきっと衛生面とか衛生的という言葉は禁句です。キャベツが無くなると素手で補充してくれます。というか全てが素手です。結構コッテリなのでこのわんこキャベツ制度はとても良いと思います。
お腹いっぱいですが、この〆無くして終われるか! というくらい美味しい、豚足を煮ていたスープ。
これはメニューにはないので注意!
唇テッカテカのベッタベタになるけど飲む価値アリです。しかもなんと無料! 豚足の旨味が凝縮されていて塩味であっさりしているのに濃厚。
今回のお会計は、
瓶ビール(650)豚足(600)生セン(550)ツラミ(550)で、合計¥2,300。
ごちそうさまでした。
お腹いっぱい、大満足です。絶頂を越し、さらにその上の絶頂をも越えてしまいました。
平日の昼間からお酒を呑み、美味いものを食べる、という優越感にも似た感情を味わえる『豚足のかどや』ぜひ味わっていただきたいです。
★おまけ★
ネギは木津市場で仕入れていて国産だそうです
(「ビバ★ヒルメシッ! 」 文◎つるたあいり@Loft PlusOne West)
【関連記事】
●大阪にもオタクの街があるんやで! ほんで本格タイ料理かてあるんやで!!
●ハンマー寿司! ポテサラ砲丸盛り! ディープな街・美章園で個性出しまくりの激安筋肉居酒屋|大阪
●老人たちの憩いの中華料理屋である老舗「丸長」でつけ麺ではなくチャーハンを食す!