色褪せた都ファの小池代表
どうしても、この手の問題は後を絶ちません。そして、大体がビックリするような「嘘」だったりします。
ショーンKさんには驚きました。現在、何をやっているのでしょう。一部では都内で長谷川豊氏と会っているという噂が飛び交いましたが、テンプル大学卒業やハーバード大学MBA取得などが虚偽(卒業していなかったり、単に授業に出ていただけ)なうえにニューヨーク生まれニューヨーク育ちが、熊本県出身熊本育ちであったり、会社がペーパーカンパニーであったり、壮大な物語となりました。
因みに、「疑惑」でありますが限りなくグレーな元ジャーナリスト上杉隆氏もNHK記者、ニューヨークタイムズ記者から、NHKは記者としての勤務実態はなく、ニューヨークタイムズは一時的に働いていてたものだとなっています。
この手は故・野村沙知代さんの「コロンビア大卒騒動」が我々昭和世代にとっては懐かしいです。かなりお茶の間をにぎわせました。
今回は、東京都知事小池百合子氏のカイロ大学卒業疑惑です。文藝春秋(2018年7月号)が「小池百合子『虚飾の履歴書』」と報じた記事です。ざっくり言うと、友人の告発で「カイロ大学を首席で卒業どころか卒業していない」と言い切っている内容です。
こういった詐称は、「海外」に限定される事が多いようです。
小池百合子都知事は反論をしていますが、もし経歴詐称なら、公職選挙法違反ですし、道義的にもアウトです。選挙民は候補者の経歴込みで、その人となりを判断し、一票を投じるのですから。
因みに、ジャーナリストなどの経歴詐称もアウトです。例えば上杉隆氏の場合、編集者が原稿を依頼する場合、「NHK記者→ニューヨークタイムズ紙記者」という経歴を見て、「海外の政治事情に詳しそうだな」と思い、原稿を発注するからです。
加工食品に例えれば、「上杉隆氏」という商品は「NHK記者、ニューヨークタイムズ記者」という成分が入っているからこそ消費者は購入する訳です。
サッポロポテトが実は、ジャガイモから作られていなかった、としたらショックですよね(買うか、逆に)。
あと、「体育会の〇〇部に入っていた」パターンもあります。これもハクがつきます。しかし、途中退部はその体育会の学生は認めないでしょう。森喜朗元首相が早稲田大学ラグビー部出身と一時言われた事がありましたが、著書の中で途中退部を明記しており、こういう書き方にして頂ければスッキリするというものです。
「海外の大学卒業」と「有名体育会出身」には悪しき先例がある事から眉にツバをつけなければならなくなりました。実際に卒業されていたり、体育会で頑張っている方にはお気の毒です。
小池百合子都知事が英語に堪能なのは明らかです。ショーンKさんもそうでした。が、それと学歴詐称は全く違います。
現在カイロ大学卒業証書を他の方のモノと比較検証中ですが、大学生は内定をもらってから卒業証明書を学校からもらい、会社に提出する訳です。が、小池都知事はフリーから入ったのでそれがないんですよね。履歴書のみ、という事になるでしょう。
「海外の大学卒業」という言葉に我々日本人は弱いです。僕も含めて。選択出版という会社にいた頃、隣に座っている同僚がアメリカの大学(学校名失念)卒業だった事がありました。ちょっと見る目が変わりました。
盛ってしまうのは分かります。が、それは居酒屋で酔った時に言っちゃったレベルにとどめとおかないと。公的文書に非常に近しい、政治家の経歴書に嘘があってはいけません。
因みに僕は盛るまでもなく、平成三年三月、法政大学社会学部応用経済学科卒業です。盛りようがないのが残念です。卒業年月が「三、三」というのも分かりやすいので偶然ですが、気に入っています。(文◎久田将義)
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