9月中旬、大阪で1番お気に入りの場所中之島図書館へお出掛けをした。
久しぶりに訪れるので、とても楽しみに最寄りの淀屋橋駅へ。ちょうどお昼時だったため、併設のカフェにたくさんのサラリーマンが昼食に足を運んでおり、とても賑わっていた。
腹ごしらえを終え、職場へのんびり歩く人を追い越しながら図書館へ。
この図書館の隣には大阪市役所があります。役所といったら時々必要な書類のお世話になるくらいの最低限だが、とても大事なお付き合いのある場所です。お堅い職務のイメージばかりで近づきがたい存在です。
そんな市役所正面にたくさんの人だかりが。誘導する警察官とともに拡声器を持ったご婦人とプラカードを掲げる人々、「大阪市にカジノはいらない」と。お昼の穏やかな時間に流れていくデモ。そんな声も届いているだろうが、職員は昼食を終え裏口へと談笑しながら入っていった。
市民の声は聞こえているのだろうか? と共に、毎日ではないがこのようなデモが起きているのかと思うと、少し大変なんだなと同情もした。
私がまだ18のとき、両親の離婚もありこれから田舎には一生帰らないと決めたため、すでに移住していた大阪へ住民票を移すことを決めた。
無知なりに調べ必要な書類や印鑑をかき集め一人市役所へ向かった。
今は新しく建てられたようだが、当時はとても古い役所だったためか、待つための順番すら決められてなく、ほぼ初体験の役所の受付で私は戸惑った。
役所の人はずっと談笑してる。仕事中に話が盛り上がることは別に悪くはないと思う。雰囲気の良さはとてもよく伝わった。伝わったが、肝心の業務に差し支えている。待っている人間、私はしっかり声をかけたはずだ。はずだが、ほとんど無視をされていた。
数分後、目の前で別の市民の対応をされた方が応えてくれた。ここの窓口は一つではなかったはずなのだが。とても寂しくむなしく、疎外感を覚えたことを思い出した。
大阪に来て、区役所に障害者手帳を申請するとき、僕も障害者なんですと教えてくださって、優しく対応してくださったお兄さん。
しっかり力を貸してくださる方もいるのに、粗い部分ばかりがより強く残ってしまう。
生きていたら絶対に携わる場所だからこそ、対応をしっかりお願いしたい。(文◎あもり・欠損バー『ブッシュドノエル』所属)
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