障害者は「ポジティブでいろ」ということか？　まもなく平昌パラリンピックが開幕

♪東京は夜の７時～

　懐かしい曲調が時々頭の中を流れます。初めて聞いたのは2016年のリオ・パラリンピックでした。東京パラリンピックへの引き継ぎパフォーマンスに使用された時でした。その曲が発売された頃には生まれていたようでしたが、幼すぎたのか、チャンネルが4局しかない宮崎の田舎育ちの私には届いていなかったのか、当時のことはよく覚えていません。

　この曲と共に義足の女性を中心に障害がある方ない方様々なパフォーマンスを魅せてくれました。その中で「ポジティブスイッチ」という言葉がでてきます。このパフォーマンスの芯となる言葉なのでしょう。
「障害を持ってるから負けずにポジティブにいこう」
　と、いうことなのか、製作側の意図を知らない私はずっと考えています。

　閉幕した平昌オリンピックではたくさんの感動を頂きました。元々、スポーツをしていたためかオリンピックは冬季夏季どちらもテレビの前で応援しています。そして、もうすぐ平昌パラリンピックが開幕します。
　これまでは地上波でのライブ放送がなかなかされず、ニュースでの扱いも少なく、周りで競技されている方もいない。そうなると見るきっかけが掴めませんでした。
　しかし、欠損バーブッシュドノエルでの活動を通じて、義手義足の方、車椅子の方、義肢装具士の方と出会うことができ、がぜん興味が湧いています。今回のパラリンピックが楽しみで仕方ありません！
間近で見てきた義手義足車椅子、競技用はまた違ってかっこいいんだろうなぁ。
　私が知っているだけでも、多くの方がパラリンピックを楽しみにしています。今までの五輪とはちょっと違うと思うんですよね。この調子で、もっともっと多くの人にパラリンピックに関心を持って頂きたいです。

　あと２年ちょっとで東京オリンピック・パラリンピックです。生きているうちに自国開催の五輪があるなんて、とてもすごいことですよね。
　自分自身の障害の度合いではパラリンピックに出場できる競技はとても少ないようで、「中途半端だなぁ～」なんて凹みます。
　でも、マイナス思考の私の「ポジティブスイッチ」を押していけるように......選手を応援していきたいです。ポジティブスイッチの意図なんて何でもいいんですよね。少しでも多くの時間をポジティブになれれば。（文◎あもり・欠損バー『ブッシュドノエル』所属）