コメ助くんというのをご存知でしょうか。昨年12月から公明党の公認ゆるキャラです。ゆるキャラといえば、民進党の結党とともに「雇用止め」(公認を外された)にあった民主くんが有名ですが、政党のゆるキャラは彼だけではなかったのです。
それにしても、「公明党のゆるキャラだからコメ助」というネーミング、手抜きっぽいですね。民主くんのネーミングといい勝負です。その形も米粒をモチーフとしており、安直です。
だけどコメ助くんにはちゃんとした家族がいます。ひそかに細胞分裂で増殖しているという噂の民主くんとは違う点です。
お父さんはコメ吉さんというそうで、眼鏡をかけていて口髭を生やしています。といってもチョイワル親父風ではなく、「サザエさん」の波平さんに前髪を付けたような感じです。ちなみに前髪は3本です。オバケのQ太郎の真似でしょうか。
お母さんのまい子さんは、エプロンだけ着用しています。まるで安っぽいAVに出演する女優みたいですね。でも胴にくびれがなく、ちっともエロくありません。そしてお買い物かごにはジャガイモとネギが入っています。家族の健康のために、野菜中心の食事を心掛けているのでしょう。口紅はピンクで、公明党のシンボルカラーです。
コメ助くんにはコメ子ちゃんという妹がいます。名前の入ったポシェットを肩からかけています。といっても、コメ子ちゃんには肩はありません。どうやったらずり落ちないんでしょうか。それに、公明党のシンボルカラーであるピンクのリボンを付けていますが、髪の毛もありません。地肌に貼っているのでしょうか。コメ子ちゃんはまつ毛が長いので女の子のように見えますが、服は着ていません。これは女の子としてあまりにも可哀想です。このままではお嫁にいけないかもです。山口代表、どうにかしてあげて下さい。
そしてヨネおばあちゃんがいます。いまどき髪をお団子に結いあげ、和服を着ているというおばあちゃんです。いったい何歳なんでしょうか、「数えで......」と答えられても困りますが、明治生まれなんでしょうか。
しかもこのコメ助シリーズ、けっこうお金をかけられています。なんと、ゲームまで作られているんですよ!すごいですね! 財源は政党助成金でしょうか。いえ、なんとか自前でも稼ごうとしているようですね。いろんなキャラクターグッズも売られています。たとえばぬいぐるみは税込み2500円。鞄や携帯電話にとりつけられるボールチェーンがついた小さいぬいぐるみは同961円です。これらについて、軽減税率の対象になるかどうかは知りません。ちなみに小さい方は、携帯に取り付けると邪魔な大きさです。いずれも縫い方は雑で、やや形が崩れています。タグを見ると「MADE IN CHINA」でした......。
一般的にまだコメ助くんの知名度はいまいち。でも今もし永田町のゆるキャラコンテストをしたら......。「組織政党の意地をかけて、支持団体総動員でコメ助くんの票を集めます! 民主くんには負けないわ!!!」と、公明党の某秘書さんは闘志満々でした。F票がかなり動きそうです。選挙が近いですから、自民党の議員さんたちはうらやましい限りでしょうね。とりあえず、民主くん危うし!!です。
Written by 安積明子
Photo by 公明党ホームページ|コメ助の部屋より
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