とうとう辞職しちゃいましたね、舛添要一東京都知事。もう"前知事"と呼ぶべきなんでしょうね。それにしても急でしたけど。
だって前日まで、「リオ・オリンピックまでやらせてくれ」と泣いて訴えたんですよ。「無給でいいから」なんて、どれだけエモーショナルなんでしょう。そんなの続くはずがないじゃないですか。せいぜい続いて3日ですよ。後は「あーあ、タダでやるって言っちゃったよおおおお」と後悔するだけ。
でもね、「無給でもいい、お金を払っても知事をやりたい」といわんばかりの勢いを見せたのが、マック赤坂氏なんですよ。東京都議会の第2回の定例会の最終日である6月15日、午後1時から本会議があって、舛添知事の不信任決議案が出されて全会一致で可決されるはずだったんですよ。でも開会がまず3時からになって、それから5時になって、5時に開会されても、すぐ休会にされてしまったんです。もちろん傍聴人は激オコ。議長や議員に向かって、「給料ドロボー!」と叫んでいました。
その中ですっくと立って、「マック赤坂が知事になります」と宣言したのがマック氏。傍聴人はいら立っていたけど、これには拍手を送っちゃっていました。でも拍手した人はきっと、マック氏に票を入れません。なぜかって? そりゃ拍手がそういう音に聞こえたからです。
実際に拍手したオジサンのひとりなんか、すぐにマック氏のことなんて忘れてしまい、ひたすら舛添氏に怒りを感じていましたよ。休会中にテレビ局のカメラの前で、「頭をまるめるべきだ!」なんてまくしたてていましたから、後で「舛添さんの頭は、あれ以上まるめられませんよ」と教えてあげました。
そうしたらオジサンは「毛がない、怪我ない」なんて親父ギャグの古典みたいなことを言っていましたけど、舛添氏は怪我ないどころじゃなくて人生において大怪我しちゃいましたよね。ちなみにマック氏の髪は茶髪でフサフサでしたけど、あれは果たして自前なのかなあ......。
Written by 安積明子
Photo by 東京都/知事の部屋より
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