交通事故を7割減らすたった2つの習慣
江上喜朗, 松永勝也
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「言われたらこっちもカチンとくるけん。こっちも人間やけん」
東名高速で六月に起きた事故。過失運転致死で逮捕された石橋和歩容疑者の言葉である。これが動機なのか。だとしたら余りにも稚拙・幼稚である。
事件が起きた東名高速の中井パーキングエリアの約1km半ほど離れた中井町で、石橋容疑者が萩山嘉久さんを高速道路追い越し車線に停車させた。その後、後続車に追突され死亡した。結果、萩山さんの奥様友香さんも亡くなった。
石橋容疑者のやった事は、もちろん許される行為ではない。中井PAで駐車エリアの外で停車していたことを注意されたことに腹を立て、煽ったあげく、前に割り込んで停車させるなどは軽率の一言で済まされる事ではない。
車を運転する人ならお分かりだろうが、夜の道路、特に高速道路は運転が非常に難しい。長い道のりを走るので車間感覚がマヒしてくる。そこに停車させ、萩山さんを車からつかみ出そうとした石橋容疑者の行為は異常そのものだ。これから送検されのだが、厳罰に処して頂きたい。これが、世にはびこる危険ドライバーが少しでも減れば良い。
危険ドライバー。こういうドライバーは実は氷山の一角と考える。ここまで大きな事件にはならないものの、高速だけでなく一般道路でも散見される。
・クラクションに腹を立てる・追い抜きに腹を立てる・口頭の注意に腹を立てる
その結果、「煽る」「前に割り込んで停車させて文句を言う」といった行為に及ぶ。石橋容疑者のような危険ドライバーはそこら中にいると考えた方がよい。YouTubeでも「危険ドライバー」で検索すると、出てくる出てくる。あまりにも「何かに腹を立てる」ドライバーが。
ドライブレコーダーがかなり普及した昨今、危険ドライバー自体、うかつな行為をしてる。自分の行為がYouTubeなどにさらされ、もしかしたら道路交通法などで逮捕される可能性など考えが及ばない。
「頭にくるけん」
運転をしていると頭にきくる事はたまにある。その時にどういう行動をとるかが、危険ドライバーの人生をも左右するかも知れないという想像力が欠如している。
こんな事があった。
新宿・歌舞伎町の駐車場から車を出す時、エンストしてしまった。すると後ろからベンツが来た。運転手をバックミラーで見ると、暴力団関係者のように見えた。焦ったのだが、窓から合図したら、五分近くベンツは大人しくしていた。暴力団関係者なら、こんな事で警察沙汰になるのは、損になると思ったのかも知れないが、自分にとって感情を優先させるのか、そのあとの事を考えるのか。危険ドライバーにはういった考えが及ばない。
危険ドライバーはそこら中にいる。そう考えて運転をした方がリスクを軽減させてくれる。ドライブレコーダーがあれば良いが、トラブルに巻き込まれたと思ったら携帯かスマホで動画を常につける事をお奨めする。または110番でもよい。
「警察は民事不介入と言われてきたが、最近はあまりにも酷い場合、警察が介入する態勢になっています」(警視庁)
危険ドライバーに遭遇しない為にも無難な運転をする事が必要だが、それでも危険ドライバーは今でも道路を運転している。そのことの危機意識を持つ事が一番の防御方法かも知れない。(編集部)
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