少子高齢化で需要の先細りが顕著であることなどから、企業の先行投資や開発力強化に資金があまり回されず、そんな社内には生産性に乏しい高給重役がずらりと並ぶという特殊な国内企業の環境からか、企業業績は上がれど労働者に還元されることが無いという悲しい現状が続いています。
この状況下でハローワーク求人に対する苦言ツイートが3万件にも届こうかという「いいね」を集めています。
「人手不足というが、ハローワークの求人見てはっきりと思った。人じゃなくて低賃金で働く奴隷探してるだろこれ。 誰が月給12万で正社員で働きたい、応募したいと思うのか。採用する人はその辺考えた方が良いと思うよ」
このツイートを裏付けるように、ハローワークの求人欄に並ぶ正社員扱いのフルタイム労働月給には、物議となった12万8000円を筆頭に14万7200円、15万4000円、15万7500円といった低賃金での求人が多く並んでいました。
それだけではなく、そこには早朝からの作業や深夜帯までの作業、さらには資格が必要というものまでが並んでいるということで怒りの声があげられています。
生活保護の方がマシ
何言ってんだいまさら
こういうのって手取りいくらになんの
この国の労働ははっきり言って狂ってるよ
こんなとこでも5年も働けば手取り15万程度には上がるんじゃないの
手取り12万の非正規雇用だけど死にたい
ハローワークで職探すレベルのヤツが奴隷じゃないと思っているのか
応募するやつがいるからいいんじゃね 企業ばかり叩くけど働くやつも同じだから
一方で、これらを議論する掲示板では「表向きな求人倍率を下げるためだぞ」といった有効求人倍率の調整に使われているのではとする憶測だけでなく、「沖縄では月給12万普通だよ」「静岡だけど月給12万はよくある」といった東京一極集中による地方の疲弊も浮き彫りに。
さらには「これが外国人実習生とかで国外に奴隷を求めるんだから救いようがない」といった嘆きにも似た声も出されています。
確かに特殊で調整の難しい企業体質、需要の低迷、そして貯蓄という備え好きな国民性があります。
どれをとってもここからの底上げは並大抵のアイデアやイノベーションでは解決に向かう気がしませんが......。それでも奴隷労働者を国外に求めるようなことだけは避けて欲しいものです。(文◎編集部)
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