以下は、嫌煙家の「一方的な意見」です。あくまでそれを前提に読んで下さいませ。
ついにこの日が来ましたか、まだ施行前とは言え。受動喫煙防止法が成立しました。
「事務所や飲食店など多くの人が集まる施設は原則として屋内禁煙とし、違反者には罰則を適用する。ただ飲食店のうち個人や中小企業が経営する客席面積が100平方メートル以下の既存店には例外を認め「喫煙可能」などと標識で示せば喫煙を認める。東京五輪・パラリンピック開催前の2020年4月に全面施行する。学校や病院、児童福祉施設、行政機関などは敷地内を禁煙とする。屋外に喫煙場所を設けることはできる。喫煙できる場所には20歳未満の客・従業員は立ち入れない。屋外や家庭は周囲の状況に配慮すれば喫煙できる。」(日本経済新聞7月18日より)
昼間の場合。僕は、喫煙可の喫茶店で打合せの最中でも、相手がタバコを吸っていて、煙がこちらに流れてきたら、「すみません、煙、無理なんで席を代わってもらえますか」と言ってしまう人間です。
バーや居酒屋なども結構行きますが、最近は隣の人が吸っているタバコが臭くて臭くて仕方ありません。特に、帰宅後に髪の毛と服に着いたタバコの臭いが、嫌で我慢できないのです。リセッシュをかけまくります。
タクシーに乗った時も、前の客がタバコを吸っていた場合、運転手さんに「タバコいいんでしたっけ」と言います。もともと、思った事を口に出してしまうタイプですから忖度しません。
タバコを吸うのが前提とするような、長く通っている歌舞伎町・ゴールデン街でも20年前から禁煙にしていた店がありました。「洗濯船」という店で、当時は外で客が吸っていたのはゴールデン街では不思議な光景でした。
置きタバコは最悪で、喫煙前提のバーでさえも置きタバコをされてしまったら「やめてくれます?」と言います。
そもそも、タバコを吸う人がきちんと服を洗濯していないと、服にしみ込んだタバコの臭さのせいで、近づいて話をしていても臭いで話の内容が入ってこないのです。
ご自分で気づかないのでしょう。彼女や奥様がいらっしゃれば注意してくれるのでしょうけれども。そう言えば、女性が隣で吸っている時は、上手く煙を逃して臭いが気にならないことが多いですね。女性の気配り、さすがです。
もちろん、喫煙は違法ではないので「タバコを吸う権利」を守らなければならないのは分かっています。前記の女性のように、上手にタバコを吸えばよいのにと思います。
しかし、本音は「受動喫煙防止法よかった」です。
と言いたい放題、書いてきましたが、30年前、ゴールデン街や新宿三丁目の文壇バーで大先輩の編集者や書き手の皆さんが、煙をくゆらせながら議論をする光景が懐かしくもあります。(文◎久田将義)
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