アメリカの女性向けファッション誌『Vマガジン』の表紙が「まるで児童ポルノだ!」として猛批判を受けている。 表紙を飾ったのはセレーナ・ゴメスという22歳のモデルで、彼女が童顔だからというトンデモない理由で叩かれているのだ。
アメリカといえば、児ポに限らずTPPでも日本へ圧力をかけ続けている、同盟国のはずなのに最も日本文化や日本人の感性を否定したがる連中である。かの国の「自分達の尺度に合わない物は徹底弾圧する」というオレ様主義がISIL問題などを生み出す土壌になったのだが、それはさておき。
●童顔のモデルには職業選択の自由が認められない?
ではこのセレーナがどのようなルックスなのかというと、とてもじゃないが日本人の目には児童には映らない。オッサン世代の私が無理やり例えるならば、REBECCA時代のNOKKOを見て「児童ポルノだ!」と発狂しているようなものである。そんな感性を持つ国の圧力によって、日本では笑えない児ポ騒動が巻き起こっている点は覚えておくべきだろう。
さて、今回のアメリカの騒動は児ポ問題として捉えられているが、それ以前に人権問題である。なんせモデルが童顔だというだけで雑誌の表紙になれないというのであれば、童顔の成人女性には職業選択の自由が認められないという事になる。雑誌の表紙になれないという事は、モデルとしてそれ以外にも露出を制限されるという事だし、そうなればモデルという人前に出る職業で稼ぐ事が不可能になるからだ。
果たして日本はこんな冗談のようにヒステリックな連中の声を鵜呑みにすべきなのだろうか。もはやこれは特定の宗教観(としか言い様がない)を押し付ける文化侵略の類である。
そもそも、日本に限らずどうして「児ポ法」的な法律が必要なのかと言うと、児童(男女問わず)を性的搾取・性的虐待などから守るためだ。では、22歳の童顔モデルを非難して、いったい誰をどのように守れるというのだろうか。
「童顔モデルを見て興奮する人間がいると児童が性被害に遭うかもしれない」と考えているのだとしたら、それは「風が吹いたら桶屋が儲かるかもしれない → だから法整備しよう」と言っているようなものだ。そんなバカげた法律を無駄に増やし、本来の守るべき対象に対して何もしてやれないだなんて、アメリカといい日本といい、どれだけヒマなのかと申し上げたい。
むしろ割くべきリソースを無駄遣いしているのだから、「子供を守る」という観点から言えば邪魔をしているも同然なのだ。今回の騒動はアメリカでの出来事ではあるが、児ポ騒動のバカバカしさや、誰も本気で子供を守ろうなんて考えていないという現実を浮き彫りにするという意味では、非常に有り難いバカ話だったと言えよう。
Written by 荒井禎雄
Photo by V MAGAZINE VOL.94
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