ももいろクローバーZの有安杏果卒業、iDOL StreetのGEM解散など、メジャーアイドルシーンに激震が走っています。
一方、日々のライブ活動で生計を立てる地下アイドルにおいては、解散の話題は日常茶飯事。特に年末年始は中堅どころがこぞって解散を発表しました。
ここ最近、解散したグループの一覧を見ていて、ある法則があることに気付きます。それは、『インパクトのあるグループ名で話題になったアイドルは1年以内に解散する』説です。意表をついたグループ名がTwitterでバズったり、まとめサイトに載ったりしたグループがこぞって地下アイドル界から去っているのです。
2017年3月に結成された「ちさ」と「るりちょ」の2人組アイドルユニットが、同年12月に解散しました。そのグループの名前は『ちんぽやくざ』。完全にアウトなフレーズ2つをつなげた、小学生男子がノリで付けたようなグループ名です。そもそもメディアに出るつもりがあったのでしょうか。
グループ名が発表されると、ネット上では「アイドルに付ける名前かwww」とネタとして受け止める人がいる一方、「アイドルへの侮辱だ!」と真剣に怒る人も多数現れ、物議を醸しました。デビューライブではメンバーが鏡月2本、テキーラ14杯飲んだ酩酊状態で登場。「法律」「約束」などと書かれた半紙を拳で破り、「ちんぽ」を連呼する曲を歌う異常なものとなりました。
その後、4チーム制になったり、新メンバーオーディションが開催されたりしましたが、9カ月のアイドル生活に終止符を打ちました。地下アイドル界隈に残したものは特に何もありません。
2016年6月に結成、2017年3月に現体制になり、同年10月に解散したグループの名前は思わず二度見してしまいます。その名は『ハートにポチコン』。え!? チンポコ? いえポチコンです。
「ガチで病んで、ガチで楽しく暴れます」を標榜するアイドルで、グループ名は心にシコリがあることを表しているのでしょう。チンポコなだけに名前が被ってしまったのは偶然のようにも思えます。しかし、公式Twitteを見てみると、「ハートにチンポコ」もしっかり「いいね」を押しているので、自覚的だったのかもしれません。
昨年7月に開催された「アイドル横丁夏まつり!!〜2017〜」で鮮烈なデビューを果たしたものの、同年12月にメンバー全員脱退したグループは『終演後物販』です。
アイドルの対バンイベントで、ライブ終了後にCD販売やチェキ撮影を行うことを「終演後物販」といいます(これに対し、他のアイドルのライブ中に物販を行うことを「並行物販」といいます)。そんなタイムテーブルを紛らわしくするグループが『終演後物販』で、グループ名が発表されると地下アイドル界隈をざわつかせました。「終演後物販は19:00-20:00で並行物販を行います」と告知されたことも。
デビューして間もなく、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」「@JAM EXPO 2017」と、三大アイドルフェスを制覇し、メンバーの兎遊はミスiD2018グランプリを獲得する快進撃を見せましたが、6カ月の現体制での活動に幕を引きました。現在、終演後物販は新体制に向け、新メンバーのオーディションを開催中です。
やはり過激な名前だけというアイドルは実が伴っていないのか、どうやら後が続かないようです。「ぱいぱいでか美」「・・・・・・・・・」など、名前にインパクトがありながらも、成功しているアイドルはいるので、結局のところ求められるのは、名前負けしない高いパフォーマンスなのかもしれません。
取材・文◎杏
終演後物販「はじめてのチェキ」
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