アングラだったタイの【レディーボーイ遊び】がポップに|本誌記者潜入中『世界の怪しい酒場』第5回

2018年01月19日 

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日本人夜遊び観光客らの間で最近、タイのニューハーフ、いわゆるレディーボーイ(LB)の人気が上昇しています。女性よりも美しいタイLBは世界的に有名。日本人愛好家も昔からたくさんいたのですが、マジョリティーである女好きに隠れたマイノリティーとして、LB専門のゴーゴーバーなどでこっそりと遊んでいる印象でした。

ところが、最近はLBの魅力などを公然とツイートする観光客が急増したほか、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用して、プロアマ問わずタイLBとセックスする方法を解説するバンコク在住ブロガーも出現しています。一昔前は考えられなかったことですが、アンダーグラウンドなイメージのLB遊びがポップになってきているのです。


バンコクの日本人向け歓楽街タニヤで『セクシークラブF1』の店長として働くナオト氏は、無類のLB好きとしても知られ、「LB帝王」の異名をとります。平日の深夜、ゴーゴーバーの殿堂・ナナプラザで、LB2人と手をつないで歩く同氏に遭遇した時は、拍手を送りたくなりましたが、LB帝王にとってこんなことは日常茶飯事です。

ナオト氏はタイLBの魅力について、「まず美しい。女性と比べて、美意識が高いコが多く、体のケアや衣服にもかなりお金をかけている」と指摘。「複数のLBと真剣に付き合ったが、愛が深く、一途なコも多い。『私はあなたの子どもをほしいけど、産むことができない。それでも一緒にいてくれる?』とよく聞かれていた」と明かしてくれました。 
ただ、愛情と嫉妬は表裏一体で、LBは非常に嫉妬深いことでも知られています。ナオト氏は交際していたLBに浮気を疑われ、アイフォンを数回壊されたほか、引っかかれたり殴られたりして、血だらけで出勤したこともあるのだとか。男性器を切られずに済んでいるのは、不幸中の幸いと言えるかもしれません。


手術済みLB娼婦と年越し


私もゴーゴーバージャーナリストとして、LB専門店を定期的に取材してきました。以前はナナプラザの「オブセッション」が圧倒的な人気を誇っていましたが、昨今は嬢の質が低下し、タチの悪い店員も増えて衰退気味。
個人的には、東部のビーチリゾート、パタヤのウォーキングストリートに立地する「ガットゥーイズ・アー・アス」(タイ語で「私たちはおかま」の意味)がお気に入りです。他の専門店とは異なり、ダンサーがトップレスで踊っているのがポイント。

ゴーゴーバーでは、女性すらほぼペイバー(連れ出し)しないため、LBは言わずもがなですが、そんな私でもLBにまつわるエピソードはあります。

タイに移住した2006年末、ナナプラザの今はなき「Gスポット」というバーで、とびきりの嬢をペイバーしました。顔は文句の付けようがないほどかわいかったものの、ハスキーボイスだったり、やけに体がゴツかったりと、多少の違和感を覚えました。が、経験が浅い私は深く考えずに一緒にカウントダウンイベントに行き、上機嫌で年を越したのです。

その後、彼女の異常な嫉妬深さに嫌気が指し、疎遠になっていきましたが、1年以上経ったある夜、ナナプラザの性転換手術済みの嬢が多いと噂のバーで、客引きしている姿を目撃。「ああ、男だったのか......」とようやく悟りました。

LBと知らずにLBと寝たのは、後にも先にもこの一度だけです。

取材・文◎新羽七助

01.JPG複数のLB専門店があるナナプラザ。周辺ではフリーのLB立ちんぼが客引きしている


02.JPGパタヤのLB専門店「ガットゥーイズ・アー・アス」。日本人客が少ない穴場の一つ

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