【本誌契約ライター潜入中】アフリカ・ケニアの"スラム街"は脂汗が止まらないほどレベルが違う!!【世界の怪しい酒場】

2018年01月05日 

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「ケニアに行くことを決めた」と数人の有識者に伝えると、全員から「サファリは絶対に行くべき」とのアドバイスをもらいました。動物にはまったく興味がありませんでしたが、みながそこまで言うなら行ってみるかと、アフリカ最高峰キリマンジャロ山の麓(ふもと)に位置する「アンボセリ国立公園」を訪問しました。

案内役は、現地ガイドのミルトン氏。日本のメディア関係者らにも重宝されている優秀なガイドです。公園内では、ミルトンが自前のサファリカー(トヨタのランドクルーザーなどをサファリ仕様に改造した四輪駆動車)を走らせ、動物を探し回ります。多種多様な動物や鳥類が生息していますが、特にキリンや象、ライオンなどの迫力に感激しました。

01.JPG外見はいかついが用心深い性格の現地ガイド、ミルトン氏

02.JPGキリンは近くで見ると、予想以上の迫力がある


アフリカ最大級のスラムに突入

首都ナイロビの「キベラスラム」も、ミルトンの乗用車で案内してもらいました。スラム訪問は、ケニア旅行の主目的でもあります。ナイロビの人口は2015年時点で約390万人で、うち約50万人がキベラに住んでいるとされ、アフリカ最大級のスラムとして知られています。

「キベラでは、クルマのドアを許可なく絶対に開けるな!」と強調するミルトン。治安の悪さがひしひしと伝わってきます。実際に訪れてみると、やはり殺伐としてはいるものの、店が予想以上に多いです。肉屋や八百屋、携帯電話ショップ、薬局や診療所などもあり、お金さえあれば、スラム内で大抵のものをそろえることができます。そのお金がないので、みなスラムに住み着いているわけですが......。

03.JPGキベラスラムでは、緊張による脂汗が止まらなかった

 

スラム内では、住民らが「ヘイ、チャイナ!」などと挑発してきますが、けっして乗っかってはいけません。怒るわけでもなく、かと言って愛想笑いするわけでもなく、表情を変えずにその場を立ち去るのが無難です。。

タイの首都バンコクのクロントイスラムはあそこまで危険ではなく、ひとりで飯を食べに行くこともできますが、キベラはまず無理です。ミルトンに頼りっきりじゃないかと思われるかもしれませんが、現地ガイドやコーディネーターの協力なくして、スラムやサファリに行くことはできません。アフリカはそんなに甘くないのです。

睡眠薬強盗には要注意!

スラムの興奮冷めやらぬ中、夜はナイロビ中心部の援助交際パブ「ジプシー」にひとりで向かいました。まず驚くのは、その外観。テロリストらの襲撃を防ぐため、高く分厚い防護壁が設置されています。ナイロビでお決まりの厳重なセキュリティーチェックももちろんあります。

04.JPG防護壁を設置し、ものものしい雰囲気の援交パブ「ジプシー」

 

この付近に立地する複合商業施設「ウエストゲート」では13年、武装集団による襲撃事件が発生し、外国人を含む60人超の命が奪われた経緯もあります。

ジプシーの店内は一応安全で、黒人、白人の男性客やフリーのケニア人娼婦らが和やかに飲んでいました。よく言い過ぎかもしれませんが、往年のナオミ・キャンベルのようなモデル体型の嬢もおります。先に紹介した援交ディスコ「フロリダナイトクラブ」と比べると、娼婦のレベルは高いようにみえます。

05.JPGジプシーのフリー娼婦。誘いを断ったらケツを向けられてしまった

 

ナイロビの酒場でひとり飲みする場合、注意を要するのはトイレに行く時です。グラスのドリンクを残したままトイレに行くと、何者かに睡眠薬を混入され、スリや強盗などの事件に巻き込まれる恐れもあります。安全そうに見えても油断は禁物。テーブルを一時的に離れる際は、ドリンクを必ず飲み干さねばなりません。

刺激的なアフリカにすっかりハマッてしまいました。18年は、治安が非常に悪いことで有名な南アフリカの最大都市ヨハネスブルグへの旅行も検討しています。


取材・文◎新羽七助

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