「Kondou」外観
店内の様子
田園都市線は今でこそ、奥様方が住みたい街と言われていますが、昔はド田舎だったんですよ。それが東急の街づくり戦略が当り、この路線の各駅がお洒落になっていきました。ライバルの西武の街作りとはかなり差が出来ました。と、両方の路線に住んだ事がある僕は思います。
さてバブル期に急に地代が上がり、またたくまに新興高級住宅地の象徴となった駅に「たまプラーザ」「あざみ野」といった場所があります。駅前はかなりお店があり、賑やかですが、ものの十分も歩けば閑静な住宅街になり、一戸建ての駐車場にはレクサスやベンツが停車されているという状態になっていきます。
そんな街中に爽やかに佇む店があります。店のキャッチフレーズをそのまま書けば「生ハムと伊ワイン食堂」の『Kondou』です。
シェフの近藤氏は南イタリアの店で修業してきたので外観は何となくイタリアっぽさを思わせる感じです(行ったことないけど)。
春夏は店外で優雅にイタリア料理とワインを楽しむ若夫婦が目立ちます。
イタリアンワインも揃っています
僕はこの店に入ると、必ず「生ハム盛り合わせ」と「ニョッキ・ゴルゴンゾーラソース」と「カツレツ」を頼みます。けれど魚のフリットや牡蠣のアヒージョなどたくさんメニューがあり、かなり迷う事でしょう。僕は頻繁に行く事が出来ないのでどうしてもこの店の「ニョッキ」と「カツレツ」を頼んでしまうのです。
ハッキリ言って病みつきになっています。
たまに「「Kondou」のカツレツが食べたい」と無性に思ったりします。あと、この店はビールが美味く「二段階に味が変わるビール」がありますが、今日は車の為我慢します。
今回は余りお腹が空いていない為、「ニョッキ」と「カツレツ」を頼みました。すると、シェフが生ハムを出してくれるではないですか。「サービスです」とのこと。
サービスで出して頂いた生ハム
僕は生ハムの基準をこの店にしているほどです。生ハムってめっちゃしょっぱいのを食べさられた事がありませんか? それは僕は違うと思うんですよね。この店は優しい味です。塩っけがそんなにないです。また生ハムの盛り合わせ頼んだ場合、シェフが大皿の中の生ハムを「ここは脂身だけです。ここは腿です」などと説明してくれます。
ゴルゴンゾーラソースのニョッキ
「ニョッキ」が出てきました。トマトソースもセレクトできますが僕は両方食べた後、ずっとゴルゴンゾーラにしています。これが癖になるソースです。
で、「カツレツ」です。肉は薄くカット。かなり良い部位なのでサクサクという食感です。その上にルッコラなどの野菜がたっぷり。量は結構あるので、女性だとシェアした方が良いでしょう。味付けは塩のみ。これで十分、完成されています。肉だけでなく野菜と一緒に食べることをおススメします。
南イタリア領のカツレツ。本来は子牛料理
ゴルゴンゾーラソースにカツレツをつけて食べても美味しいです。「生ハム、やっぱ美味しいね」というと「まだまだですよ」と言います。相変わらず、料理には頑固です。あと、シェフがふんわり系と言いますか柔らかい感じですので、気軽に話しかけると料理の説明など気取らず説明してくれます。駅から遠いのが難ですが、それだけの価値があります。
「近藤君(シェフ)も偉いなあ」と素直に思います。小学校の時、よく遊んだ彼とは思えないほどです。ということで、この店のシェフ近藤君に聞けば僕の小学校時代の話が出てくる事でしょう。
でも身びいきなしで、生ハム、ニョッキ、カツレツ、魚介料理、ワインとビールはおススメします。
「Kondou」
045-508-9208
15時~22時(水曜定休日)
この人、ネットを全くやっていないので電話した方が良いです。
文◎久田将義
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