投打ともに好成績を残すという異例の二刀流プレースタイルのまま、今シーズンよりロサンゼルス・エンゼルスにてメジャーリーグという世界最高峰のフィールドでその実力を試す大谷翔平選手。
シーズン前には二刀流右腕に対する懐疑的な声も大きく、「あくまでも投手として起用」「実現できるはずがない」「この100年誰にも出来なかったこと」といった評価が飛び交っていたが、シーズンが始まってみるとこれらの評価は一気に好転。「歴代最高選手になるかもしれない」と、野球の神様ベーブ・ルースがマークした大記録「13勝7敗、11本塁打」(1918年)からちょうど100年目のシーズンということもあり、彼の再来を予見するものへと変化している。
実際に4月1日のインディアンス戦での初登板初勝利から3日間で投手として白星・野手先発で本塁打を記録したのは1921年のベーブ・ルース以来という97年ぶりの大記録になっており、新人としても初めての6試合で投手として1勝以上・打者として3安打以上となったのは1924年のダッチ・ストライカー以来の94年ぶりの偉業となる。
これを見越していたかトレーディングカード米大手のトップス社は、異例とも言える新人の大谷翔平選手との長期契約を交わしており、現在この目論見は大当たりといったところか、大谷翔平ベースボールカードがとんでもない旋風を巻き起こしている。
トップス社が発売する大谷翔平選手の直筆サイン入りベースボールカードがなんとeBayにて1枚6725ドル(約72万円)で落札されたということが米スポーツ専門サイトESPNより「異例の高騰」として報じられたのだ。
これを受け現在日本のヤフーオークションでも大谷翔平選手のプロ野球カードは高騰。現在20万円から100万円というサイン入りカードが、12枚も出品されるという急加熱となってしまった。
本原稿執筆時にも苦手と報じられたインコースを見事三遊間に運ぶ適時打という一報が伝わってくる大谷翔平選手。この日米が大いに沸く大谷フィーバー、まだまだ序章といったところなのだろうか。(文◎黒川明)
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