収集癖を抱えるコレクターとその家族による軋轢という騒動は度々インターネット上で話題となる。その多くが男性コレクターの集めるグッズを女性パートナーが「邪魔」「気持ち悪い」といった理由から勝手に処分してしまったケースや、売ってしまったケース。これらはしばしば昨今のトレンドでもある男女対立の火種となることも少なくない。
今回も同様に男性コレクターの収集するグッズを家族の女性陣が売却しようという流れで放送されたTV番組。ワケありの不用品などをリサイクルショップが丸ごと買い取るという趣旨で人気となっている「突撃! しあわせ買取隊」(テレビ東京)に、今回登場したのは40年間プラモデルを1000点以上集め続けたというお父さん。
コレクションが1部屋を占拠するだけでなく、娘の部屋にまで進出してくるといった被害もあり、一部を売って家族旅行に行こうという流れに。
もちろん父親も了承のもと行われている放送なのだが、かなりレアなプラモデルや絶版品などが多数あり、同じコレクターからは「売るべきではない」とする声がSNS上に多く出されていた。
しかし、収録番組であるためそのまま、825点のプラモデルが買い取りに回されることとなり、最終的な買取金額は55万円に。これで家族は旅行に行けると喜び終わるという内容なのだが、SNS上はこれだけに終わらなかった。
「思い出を売り思い出をつくる」
「あんだけ趣味のプラモデル売って55万ならとっといたほうが.........」
「父親のプラモコレクションが不要品扱いかー、55万も取り上げられて気の毒になぁ。これの何処がしあわせなんやろな?」
「さすがに親父さんかわいそう。父母長女次女の家族だと女の方が強いという事がわかったわw」
「購入金は旦那のものだろ! ムキー!」
どうやらコレクションを、思いの外安く売ってしまった父親に対する行き過ぎた同情が過剰反応を呼び寄せている様子。
これらは一部で家族の女性陣に対する怒りとして表現されたりもしているが、やはりこのような反応は"歪んだ正義感"に通ずるものがある。自身のコレクションより家族との幸せを優先させたコレクターの父親に対する称賛の声を送ってやるべきではないだろうか。(文◎編集部)
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