日刊ナックルズの不定期企画「芸能記者による匿名座談会」。今回は平成の民放ドラマ1位の視聴率を叩き出したTVドラマ「半沢直樹」(TBS系)の制作舞台裏についてお送ります。
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※出席者
・週刊誌記者A(38歳/西麻布、銀座、六本木で情報収集)
・女性誌記者B(39歳/恵比寿、青山がホームグラウンド)
・スポーツ新聞記者C(42歳/お台場、汐留、新橋が拠点)
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A「最終回は凄い視聴率だったよね。最終回は関東で42.2%、関西では45.5%。瞬間最高視聴率は関東で46.7%、関西では50.4%だって。これは後を継ぐキムタクが大変だよ」
B「ジャニーズがメインじゃないのでキャスティングを自由にできたのが大きい。原作がしっかりしているのはもちろんだけど」
C「最近の堺雅人主演のドラマとか映画で外れたのって、ないんじゃないの」
B「『半沢直樹』はドラマっていうより、堺雅人と香川照之の『顔相撲』でしょ(笑)」
A「ちなみに香川照之、銀座のAって高級クラブでよく飲んでいるけど、みのもんたと違って、ホステス連中には評判いいんだよね。飲み方も品があるって(笑)」
C「じゃ、そろそろ舞台裏の話にいこうか」
B「ああ、ネット広告とか、これまでのテレビ業界では考えられないような発想のアドバタイジングのこと?」
A「そうそう。で、仕組んだのはプロデューサーのI氏でしょ。野心に溢れて『数字につながるならと何でもやる』って評判だよね」
B「だって、今回も『半沢直樹まんじゅう』とかクリアファイルに塩やら、ノベルティグッズに手を出しまくったしね」
A「ただし、これがどこまで視聴率に反映されるかは不明だろ」
C「『数字のためならできることは全部やる』という彼のポリシーが全面に出たってところでしょ」
B「最後のシーンはちょっとあざといよね。続編への色気が出すぎてて」
A「TBSはヒットしたドラマの続編には積極的だよな。『仁-JIN-』のときも、続編はやらないっていっておきながら、大方の予想通りに完結編をスタートした前科がある」
B「『仁-JIN-』とは違うのは、半沢関係者のほとんどが続編を否定していないことだね。原作も続きがあるしね」
C「ああ、福沢克雄監督も『個人的にはやりたい気持ちでいっぱいです』とコメント出しているし、公式サイトでも同様の発言を残している。堺雅人もツイッターで放送終了後に『また皆様にお会いできることがあれば、よろしくお願いいたします!!』とつぶやいている。関係者の誰も続編を否定していないのが逆に気持ち悪いんだよね」
C「しかし、こうしたやり方に反感を覚える人間もいるんだよ。他局はもちろんのこと、TBS内からもね」
B「やっかみもあるんだろうけど、プロデューサーI氏はなぜか局内に敵が多いね。どうでもいいことで揚げ足を取られて悪口を言われている。『彼はクリエイティブじゃない』『作品だけで勝負できていない』『普通はノベルティに力を入れる時間を惜しむはず』といった感じでね」
A「ひがみややっかみに似た声は、視聴率を取れば取るほど大きくなっていっていくんだよね」
C「そもそも福沢監督と共にTBSのヒットメーカーといわれるIプロデューサーなんだけど、二人はともに中途入社だからな。TBSは民放ではいちばんというくらいに中途組への風当たりが強い。それに福沢監督は福沢諭吉の玄孫ということもあって妬まれる要素はあるし(笑)」
A「だからやっかみも多いんだけど。TBS関係者に話を聞くと、『プロパーじゃないから必死こいてる。そのうちガス欠する』『たまたま今回は運良く当たっただけ。Iは下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦法。失敗作もいっぱいある』といった罵詈雑言ばかりになる。どれだけ妬まれてるんだろうって。香川照之が演じた大和田常務もびっくりな陰湿さだよ」
C「テレビ局は他の一般企業と比べて、中途が活躍しやすい場所なんだけどね。出版界もそうだけどヒットメーカーはねたみの対象となって攻撃されやすい」
B「局内には『反Iプロデューサー勢力』もあるようだし......」
A「実はドラマ以上に、TBSのほうが複雑な人間関係だったってオチか」
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Written by 日刊ナックルズ編集部
Photo by 日曜劇場 半沢直樹 オリジナル・サウンドトラック/SMD itaku
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