村田諒太が3戦連続KO勝ち...その強さの秘訣とは?【K-1格闘家コラム】

2014年02月24日 K-1格闘家 ボクシング 村田諒太

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 ボクシング金メダリスト村田諒太選手の第三戦がマカオにて行われました。対戦相手はブラジルのカルロス・ナシメント。元WBCラテン・スーパーウェルター級王者であり世界タイトルに挑戦経験もある強豪です。

 前回の2戦ではオリンピックでも見せたようにガッチリと高く固めたガードでプレッシャーをかけていくスタイル。しかし、この日の村田選手は違いました。高く、固いガードはキープしたまま柔らかく体を左右に振ってリズムをとり、細かいフットワーク、ステップバックも入れながら得意のジャブを突き刺していく。

 これまでの村田選手は「剛」のスタイルでしたが「柔」の要素が上手に織り交ざっています。オフェンスでもタイミングをずらしたジャブで牽制して抉るような左ボディ、バズーカのような右ストレート。持ち味の日本人離れしたパワーは殺さずにしっかりと新しいスタイルを身につけてきています。

 前の試合からまだわずか三ヶ月。試合ごとに確実に成長しています。金メダリストの持つ才能をまざまざと感じさせられました。試合は危なげなく圧勝の4ラウンドKO勝ち。

 インタビューで「流石!」と思ったのが「減量明けて、むっちゃ食べたのに全部出ました」というところ。ここに村田選手の強さの秘訣を感じました。

 排泄行為は自律神経の中の副交感神経が深く関わっています。交感神経は身体を興奮させて戦いに備える神経。副交感神経は身体をリラックスさせて休息させる神経。通常、試合前の選手は戦いに備えて交感神経が優位になっている事が多いです。

 ところが、交感神経が優位になると消化・排泄の働きは抑制されて便秘がちになってしまいます。そのため村田選手の「むっちゃ食べたのに全部出ました」という発言に「流石!」と思ったんですね。交感神経・副交感神経の両方が高いレベルにあるとリラックスしたまま戦いに備えている状態。

 いわゆる「ゾーンに入った」状態となり自分の持つポテンシャルをフルに発揮できます。こんなところにも村田選手の強さの秘訣が垣間見えました。

 村田選手は日本ボクシング界、いやボクシングという枠を超えた日本のスポーツ全体のスーパースターになる可能性を秘めています。次の試合も注目して下さい!

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Written by 大野崇(プロキックボクサー、元K-1 JAPAN選手、トレーナー)

Photo by 村田諒太Official FaceBook

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