出た。親の涙。清水アキラが涙の会見を行った。「バカヤロー」だという。どこかで見た光景だ。息子のタレント清水良太郎容疑者が覚せい剤所持で逮捕された後の「親の涙の会見」。思い出すのが女優高畑淳子の会見だ。
息子で俳優高畑裕太氏が強姦致傷容疑で逮捕。その後不起訴処分にはなったものの、高畑淳子が立ちっぱなし会見した光景や、芸能レポーターがその手の質問をしようとしたら、おどけて手でレポータの口をふさいだシーンも記憶にある人はいるだろう。
「もう遅いよ」。テレビを見ていたお茶の間の視聴者はそう思ったのではないか。あるいは「またバカ息子か」と。
清水良太郎容疑者は西池袋のホテルで、電話で呼んだ派遣女性に覚せい剤を飲ませたという。派遣された女性(もちろん職種は違う。「ホテルに派遣された」という行為について、である)、というのが高畑裕太氏と共通する。
高畑裕太氏と清水良太郎容疑者に共通する点がもう一つ。「開き直り」である。以前、清水良太郎容疑者は賭場に出入りされたと報道されたが、「記者会見をやる意味は?」とコメント。これは開き直りと思われても仕方あるまい。高畑裕太氏も、保釈後「すみませんでした!」と叫びながら、報道陣をにらんだ。
地に足をつけている二世もいる。ダウンタウン浜田雅功の息子、ハマ・オカモトや、自身二世タレントながらミュージシャンとしての地位を確保している、KJこと降谷建志(古谷一行の息子)や、森山良子の息子森山直太朗などなど。こうしてみると、ミュージシャンの方が道を外していない。腕いっぽんで生き抜く世界だからだろうか。
覚せい剤使用者の再犯率は高い。70%と言われているが逮捕されている人を含めてなので、逮捕されていないで使用している人間はもっと多いのではないか。あるいは、危険ドラッグなどに走る者もいる。清水良太郎容疑者の更生の道は遠い。(中村健二)
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