フジテレビ公式サイトより
インターネットの急速な発展によりテレビ業界で横行していた、偶然や奇跡的なストーリー展開を装う番組台本や企画、演出には、検証作業が行われてしまうなど「ヤラセ」という厳しい視線が向けられている。
このような台本ありきの番組進行に政治的な意図や思想が見え隠れすると、さらにこれらは「印象操作」として嫌悪感を示すものも多い。
今回注目の騒動となってしまったのはジャーナリストの池上彰氏(68)が司会をするフジテレビ系番組「池上彰スペシャル!」。
小中学生をスタジオに多数集め、子どもたちの抱える政治に対する率直な疑問に池上彰氏がわかりやすい回答を寄せるという番組進行なのだが、番組を見て違和感を覚えた視聴者たちにより、番組に参加する小中学生たちの調べが進められると、その多くが芸能事務所に所属する子役、タレントであることが判明した。
中には所属芸能事務所側が番組出演情報を告知していたケース(現在は削除済み)も確認されるなど大規模な"演出"「ヤラセ」疑惑が持ち上がることとなってしまったのだ。
また、番組テロップには子役タレントらを送り出した芸能事務所の名前は記されておらず、協力先の小中学校2校の名前だけが記されていた。
この騒動には「素人だけじゃ番組成り立たんだろ」「なら最初からやる必要無いだろヤラセ」といった賛否両論が渦巻いている。この他にも、冷静に双方の意見を飲み込むものからも多角的な見解は寄せられている。
「池上の言うことは絶対に正しいと思わせる演出がマズイんだよな」
「さすがに台本は無いという言い訳はねえわ」
「偏向番組は作りにくくなったな」
「テレビと縁切ると言っておきながら何年も延々と出続けている」
「小学生が日米問題なんて語るかよ おれの甥っ子なんてYouTubeでゲーム実況ばっか見てるぞ」
「ヤラセ」と「演出」の境界線は人それぞれにあり、難しい部分はあるだろうが、意図的な偏りが是正されていく方向性自体は歓迎すべきことかもしれない。もっとも、当のフジテレビは「これはバラエティです」と主張するかもしれないが。
それにしても、「私の意見を丸々池上彰の発言にしようとした」と専門家が訴えている事件や今回のヤラセといい、どうも最近"メッキ剥がれ"が目立つ氏である。(文◎編集部)
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