ダウンタウン松本人志さん、東野幸治さん、指原莉乃さん、社会学者・古市憲寿さんらが安倍総理と焼肉に行った事で炎上しているようです。
安倍総理の公務は当然、国民に公開されている訳で、これもその中の一つです。金曜の夜7時2分から10時26分まで酒席だったようです。場所の四谷・龍月園は食べログによると、夜は平均単価6000円から7000円です。まあまあの値段です。一国の総理が食べるのならこのくらい贅沢しても良いでしょう。公務なので、公費から出費されているのですかね。
因みに総理のような高官ではありませんが、僕ら編集者や記者、ライターも議員と飲む時はあります。お互い腹の探り合いですから、割り勘です。政治家自身も自ら「割り勘で」と言ってきます。このあたりは向こうがかなり気を遣っています。
ネット上では松本人志さんに対して「ガッカリ」と言った意見や「別に迎合している訳ではない。ガタガタ言うな」という意見などで賛否両論。
古市さんはツイッターで「ワイドナショー(FNN系列)の打ち上げ」と言っています。東野さんは「松居一代さんの話題ばかり」とツイートしています。なるほど。因みに古市さんに関しては「どこでも出てくるなこの人」という印象です。いつも屁理屈言っていればいいスタンスで薄いな、ぐらいです。ずっと言っててください。
「ワイドナショー」は報道番組とは異なります。もし報道番組のMCが時の総理に焼肉をおごってもらったのなら、「それって矜持としてどうなの」とは思いますし、視聴者も色眼鏡で見るでしょう。今回の焼肉飲食は「松本人志さん、それってどうなの?」という意見に集約されます。
僕は最近「ワイドナショー」を見るのをやめました。「ワイドナショー」は松本人志さんが、時事ネタに対して自分の意見を言う番組です。それが大体、予想のつくものだからです。
松本さんに対して皆がどうしても奥歯にものがはさまった言い方になるのは、彼には「政権と反対の立場でものをいうのが芸人なのか。そうではない話芸があってもいいのでは」みたいな深い考えがあるのではないか......と、こちら側が忖度してることにあると思っています。現に、「本音でハシゴ酒」「ガキの使いやあらへんで」などの他の番組での松本さんのセンスは衰えていません。
とは言え、もともと放送作家の高須光聖さんとラジオを放送していた頃から保守的発言をしていた記憶があるので、安倍総理とはウマがあったのでしょう。
松本さんは茂木健一郎さんが「今のお笑いには政治風刺がないからダメ」みたい発言に対して、
「どう思ってもらっても結構。でも茂木さん、面白くない」
と言っていました。芸人さんらしい言葉のセンスだなと思ったものです。であるなら、是非安倍総理との酒席をネタにして面白く語って頂きたいものです。
文◎久田将義